【子供のことば】「とうもろこし」→「とうころもし」の言い間違い
子供は言葉を覚えていく段階で、よく言い間違いをします。
どの子供でも一度は間違えそうなのは「おたまじゃくし」とか「とうもろこし」ではないでしょうか。
『となりのトトロ』のメイも「とうもろこし」を(確か)「とうもころし」と言っていた記憶があります。
ちなみに長男ギー君は「とうころもし」と言っていました。
言い間違いの多くは前後の音が入れ替わる
こうした言い間違いの1つに、前後の子音の入れ違えがあります。
つまり、「とうもろこし」を「とうころもし」と言ったり「とうもころし」と言っているのは、前後の子音部分の順番が入れ替わっているわけです。
特に、長めの単語にはよく見られる現象です。調べたわけではありませんが、恐らく5文字以上がそのラインなのではないかと思っています。
ここで面白いのが、母音は入れ替わらない、ということです。
「とうもろこし」の場合はほとんどの母音が「お」なので(「う」も発音的にはこの場合「お」になっている)「とうころもし」でも「とうもころし」でもあり得るわけですが、「とうもろきそ」のように母音が入れ替わることはありません。
日本語が「開音節」なのも理由か
ところで日本語は、必ず最後の音が母音で終わる「開音節」で、1つ1つの音にも必ず母音がくっついているので、発音的には非常にはっきりした音として残る言語です。
そのため、聞きやすいとか、ロボットみたい(カクカクしている、平坦)という印象を持たれることもあります。
日本人にとって英語が聞き取りにくいのは、英語が母音で終わらない「閉音節」だからということもあると思います。
つまり、日本語では母音がはっきりと耳に残るので、言い間違えがあっても母音が入れ替わることは少ない、ということでしょう。
しかし、母音も入れ替わることも
母音は言い間違えられない、という上記の説は概ね的を得ていると思っていたのですが、ある日、長男ギー君が「卵焼き(たまごやき)」を「たまやがき」と言い出したのです。
何!?子音だけじゃなくて母音も間違ってるじゃないか!!!と、妙な驚き方をする母。
よくよく考えると、日本語は母音としてははっきりした口の形をしていないほうなので、前後の母音「あ」に「ご」(「お」)が引っ張られてしまったのかな、と思うのですが、私にとっては少し新たな発見なのでした。
お子さんの言い間違い、あったら是非共有していただけたら嬉しいです。
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