超激短小説112「question」
保育園の帰り道
あれ?何かオカシイ
と、気付く
その感覚が何なのか
確かめる為に、委ねてみる
何だろう、何だろう?
それから幾度と
それはやって来て
意識はしっかり在るのに
自分の様で自分じゃない
初めは様子を見て
好奇心でドウナルカ
引き返せなくなりそうな
頭がシグナルを発する
左右にイヤイヤとふる
それでも、戻って来ない感じに
焦りを覚え
嫌だってば!!と、
強く声に出す
いつ何時、誰と何かしてても
すぅっっと、形が変化しそうな
そんな感覚
あ!来た!と判るようになったら
そうなる前に声を出す
待って待って、嫌だって
成長と共に何故か友達の様
あれは何なのか
全然嫌な感じでも
重くもない
人間から
違う何かになりそうで
少しざわつく
悪い影響も無い
ただ変わりたくないと
思ってた
未知を手放しで
受け入れられなかった
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