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悟り


世の中に「完璧な人間」はいない。

妻も、夫も、正解を持っているし
こどもも、大人も、正解を持っている。
上司も、部下も、正解を持っているし
若者も、老人も正解を持っている。
男と女も、白人も黒人も正解を持っている。それぞれの正解なんだ。
それは間違い無く、これまで生きてきた「ルーツ」(育ち)そのものであり、自分が信じてきた人生なんだ。だからこそ人は簡単には変わろうとしないし、他人なんて早々変えられない。私を含めみんなが「自分だけの正解」を大事にして離さない。
ある意味健全よね。

ただ、そういうことに気がつかないからこそ人は人生に苦しみ、飲まれていくのだろう。「人間関係」ってやつだ。私はつい最近になってそう言うことを知った。



そもそも。
「人間関係」や「価値観の違い」なんて難しい言い方をしているだけで。要は「自分が正しい」と思い込んでいるから周りと上手くいかなくなるんだ。「自分の持つ正解」が多ければ多いほど息はしづらくなるし、生きづらくなる。それが悩みの正体。社会はそうやってできている。「自分が正しい」と言い張る人ほど、幸せなようで苦しんでいる。「価値観の違い」とか言う人ほど,正解を大事にして離さない。みんなそうして違いを知り、「孤独」を感じている。



私はこの歳になってそう言うことを知って。「もう苦しみたくないなぁ」と思ったときからいつも「全肯定」になった。
あらゆる意見に「それもいいね」といい、自分を探している。謝ることも、負けることも自分探しの手段にしている。流されることは才能だと思っている。あらゆる正解を見つけては、自分の正解を手放したり、悔しくて泣いたり、人間らしく笑ったり、人生に感動したり、人を好きになったりしている。またひとつ自分に出会っていく。そうして次の「正解」を見つけに歩き続けている。いつのまにかそう言うことが人生の楽しみになりつつある。「人間関係」こそ生きる醍醐味なのだと。だれもかれも、みんな違う生き物だなぁと。

だから今の私から言えるのは、
あらゆる人の意見に対して
「それもアリだね」と全肯定して生きることができたら、割と良いってこと。
それが甘いだとか、ぬるいだとか言われても今になってわかる。

戦争が起きる理由や、
殺人が起きる理由。
自殺が起きる理由のことを。


「正解」を手放すんだ。探し続けるんだ。認め続けるんだ。許し続けるんだ。
あなたと私の違い。
あなたと私の違い。
あなたと私の違い。

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