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海に惹かれる

海にまつわるものが好きだ。

波の音、砂浜に打ち上げられる貝殻、海を描いた絵、海を連想するような深いブルー。魚介類も小さい頃から大好きだし、大好きな映画の一つである「魔女の宅急便」でキキが「海の見える町に住みたい」と言うのにも深く共感を覚える。きっとわたしも、どこか新しい町に移り住むとしたら、海が近い場所に住みたいと思うのだろう。深い海の中で暮らすお姫様が登場する「人魚姫」の絵本もお気に入りだった。

そして偶然か必然か、昔から何かと海とは縁がある。生まれ育った町は港のある場所だし、小さい頃によく泊まりに行った父方のおばあちゃんの家も海までとても近かった。大学生活を過ごした町も漁師町で、今は毎日海を見ながら電車に乗り、海がよく見える職場で働いている。

この記事のトップに貼った写真は、大好きな海をいつも身に付けられる、大切な宝物だ。

一つは、大学の友人と小樽観光に行ったとき、ガラスアクセサリーのお店で一目惚れして買ったネックレス。

波がキラキラ光るように、角度によっていろんな表情の青を見せてくれる。海みたいで綺麗だと思った途端、目を奪われて、どうしても欲しくなった。

もう1つは、ハンドメイド作品の展示スペースで見つけた桜貝のネックレス。

シンプルなのにとても可愛らしくて、絵本の中の人魚姫が身に付けていそうだと思った。


出かけるときは、2つのうちどちらかを必ず身に付けるようにしている。その日の気分や服装のカラーに合わせて、「今日はどっちを連れて行こう」と選ぶ時間も楽しいし、身に付けて外を歩くだけで気分が上がる。鏡やガラスの前に立って、ネックレスを付けた自分の首元が目に映ると、それだけで思わず口元が綻ぶ。

そんなふうに「気分を高めてくれるアクセサリー」を持っているのって、実はすごく大切なことなんだと思う。わたしにとっては、特にそれが海を思い出させてくれるものなら尚更特別なのだ。

水や海に関係するものがこんなに好きなので、こうして人間に生まれてくる前は、人魚やお魚だったのかもしれない……、幼い頃、そんなふうに本気で考えることもあった。

海はどこまでも広くて深くて、たくさんの生命を包み込んでいる。「母なる海」なんて言い方があるけれど、波の音がもたらしてくれる安らぎや、空の色とコントラストを成す美しい青に、母と一緒にいるときのような安心感をおぼえているのかもしれない。

#買ってよかったもの

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