変化への勇気と自信を支えるもの
石川県金沢市。石川県庁と金沢港の間のあたりにあるコミュニティハウス・シェアマインド金沢で、月に一度開催されているセルフケアセミナー「ゆらっく」。2018年6月開催のセミナーへ参加したときの話です。
今回のテーマは「変化への勇気と自信を支えるもの」。
このときはちょうど、職場での自己選択制のオンライン教育で「変化に対する心理」を勉強したところというタイミングでもありました。
もともと、環境の変化に弱いと感じてきました。変化することをポジティブに捉えることは滅多になかったと思うし、変化を前にしたときには勇気や自信どころか臆病な恐ればかりを感じていた記憶ばかり。体調を崩すことだって少なくありませんでした。
勇気と自信を支えるもの…どういったことだろうか?
セミナーの流れ
セミナーのイントロ【ウォーミングアップ】。
話題のお題になるカードを1枚引いて、そのカードに書かれている問いに対する「今、このとき」の自分の答えや感じたことを、自己紹介も兼ねて自由に話して、全員で共有するコーナー。
「もともと用意されていないお題を見て、瞬時に自分のことを話す」
続けているとやれるようになってくるもので、特に短い話をする必要がなくても、普段からあらゆるものごとやできごとを興味やおもしろみをもって能動的に感じていくようになってくるものだなあ、と思うのです。
<呼吸と身体の感覚にフォーカスする習慣を>
続いて「マインドフルネス」のひととき。
今回は単純に、呼吸と身体の感覚にフォーカス。
自分の声に耳を傾ける
自分とゆっくり対話する
確実に習慣にしていくことで自身の中の変化も素早く察知することができるようになるのでしょう。それは、決断や行動の早さ、的確さにもつながっていくのでしょう。
ここにきてやっと、自宅でマインドフルネス瞑想を習慣にするようになってきました。目の前にキャンドルを灯していると瞑想しやすい感じがします。
<自分の変化の「重要度」を探る>
セミナーのメインテーマに沿った「ワーク」へ。
変化を支える諸要素を確認した上で、自分にとってのその内容を掘り下げていきす。この場では、
変化のために信頼できる手段や行動
変化をする、続ける価値や意味
変化に伴うアンビバレンス
を掘り下げて、いま自分がとりあげている変化の「重要度」を探っていきましたが、本来はさらに
「変化を遂げた他者のストーリー」に触れて
「変化のための目標・戦略」を考えて、そこまでを
「自分のストーリーとしてとらえる」
ところまで進めるようです。
ここではもう迷わず、自分が目前にしている「退職・転身・キャリア転換」のことを取り上げて、その変化が自分にとってどれだけの重要度であるかを探っていきました。
変化の重要性は最高に高いですが、その理由は...
ここからさらに、
変化を支える力が何であるか
変化への自信の中身は何であるか
それらを更に高める要素はなにか
を掘り下げて整理していくわけです。それが、変化に対する自分の内なる動機づけとして腹落ちしていくことにつながっていきます。
<もし「変化しなかったら」と考えたら…?>
さらに「変化に対するアンビバレンス」。これを探っていきます。
変わりたい自分もいるけれども、変わりたくない自分もいる。こういう相反する気持ちの葛藤がアンビバレンスと呼ばれるのだそうです。
変化させようとしていることの具体的な内容
すでにしていること、まだしてはいないけども想定していること
変化することの捉えかた
変化しないことで引き起こされること
こういったことをどっと挙げていきます。
もし変化しなかったら...
短時間で一気に勢いで書き出したので、ニュアンスがちょっと違うところもありますが、大筋はこういうことである…
こうして、変化すること、変化させたいことを多角的にみていって整理していくと、漠然とした不安に押しつぶされるということはだいぶなくなってきて、変化することにも、もしかしたら敢えて変化しないということにも、自身が採る選択に納得がいくようになるのではないかな、と感じました。
こうして現実や自分自身の思いに一度でも向き合いもしなかったなら、それこそ「変化へのアンビバレンス」になんとなく振り回されて、変わらないとどうにもならないにも関わらず変われない自分がイヤになっていくという悪循環に陥ってしまい、後悔と自己否定の堂々巡りだけが残って終わってしまうことになるのでしょう…
わたくし自身は今回のワークでだけでも随分と、いまの自分が目の前にしている変化に対して「勇気と自信を支えるもの」がはっきり自覚できて、変化することへの納得感と確信を強めることができました。
このワークのメモは、折に触れて見返していくべきものになりました。
<所感>
ここ1年近くの間、自分自身の今後のキャリア、ひいては今後の人生全体に大きな影響を及ぼす変化を余儀なく眼の前に突き付けられました。どうしたところで、変化しないという解はない。どの変化をとったところで、楽ができる道はない。観念して、直感が向くに任せて手当たり次第にあれやこれやとあちこち動き回り試行錯誤したり…そうしていくうちに、運良く(?)案外早くに、変化への勇気と自信を大きくできたところがあったと思います。
これを書いている現時点では「長きに渡って勤め続けた職を辞した」という大きな変化を通過したところで、その影響はむしろこれからじわじわと実感していくことになるのでしょう。
◇
これまでも変化はあったし、いまも変化はし続けているし、これからも変化は止まらずにどんどん加速しながら続いていく。変化しないことがひとつあるとしたら「変化し続ける」という事実、それ自体だけ。
であれば、変化することを恐れないで落ち着いて対応していく術を身につけるのが賢明だろう。
そういうわけで今回はひときわ力が入りました!
今回参加したタイミングはまさにその直前だったというわけで、変化しなければいけないときにその勇気と自信を早く確固たるものとするようなものごとのとらえかた考えかたを知っておきたい、という動機はとても強くありました。
それをお馴染みのゆらっくでやるとはなんとラッキーな!
よくぞこのタイミングでやってくれた!
(あ、示し合わせとかはなにもしてないっすよ...)
「ゆらっく」セミナーについて
ゆらっく とは…
ゆらっく:『あなた(You)』が、『楽に』なれる場所
「自分としっかり共にいる」
「自分の声に耳を傾ける」
「自分とゆっくり対話する」
講師は福多唯(ふくだゆい)さん。
女性護身術「Wen-Do(ウェンドー)」の、日本人初、かつ唯一のマスターインストラクターとして、女性専用のセルフディフェンスの普及活動に取り組んでおられます。企業や教育機関などでの教育・講演も多くの実績を残されています。
セルフディフェンスから派生した「いろんなパワー(外圧)に対する心的防御」として、日頃の自分の心持ちを整理する、また、自分の内なる声に耳を向けて、自分の思いや感覚を大切にすることが、日頃のセルフケアとしてスムーズに取り入れられるようになるためのセミナーでもある、とわたしは捉えています。
参加者数人レベルの場だからこそ、自分の思いを言葉にして話すことで、他者に共有してもらいやすい。それと同時に、自分自身にもはっきりと意識づけていくことができるようになる。そういう意義をも感じるのです。
日常のこころのセルフケアのヒントをやさしく知って体験することができる。それにはうってつけの場であると思います。
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