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荷下ろし

Kさんと一緒に映画を見にいった。『エストニアの聖なるカンフーマスター』を見たけど、宗教的コンテクストが分からなかったため、映画が伝えようとしているものが、全体的に分からないまま見終えた。勢いのある映画だった。

東欧以東やロシアの映画は、どの映画を見ても何となく暗く寂しい雰囲気を感じる。画面に薄青の膜が張っているような。

映画を見た後は早めの晩ご飯を食べたり、喫茶店へ行きケーキとコーヒーで夜のお茶をしたりした。夜に飲むコーヒーはお昼間に飲むよりも美味しく感じる。1日を閉じようとしている時間に、コーヒーの香ばしく暖かな香りがあると、とても落ち着く。
初めて入った喫茶店は秘密基地のような、密やかな雰囲気があるホッとする場所だった。


今日はKさんにたくさん話を聴いてもらった。会う前から自分の話をしようと決めていたのだった。何年も抱えていたことを言葉にして、自分の中から出すことで、抱えた荷物を下ろしていく。あるいは、自分が持っているとは思っていなかった、ギフトの存在に気が付く。

考えを日記に書くこともいいけれど、言葉を受け止めてくれる相手がいることも時に必要だ。わたしは1人だけど、独りぼっちで生きているわけではない。様々な人の存在に助けられながら生活しているのだ。


写真はニューヨークのグランド・セントラル駅。

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