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#わたしの旅行記
旅の合間に|旅の私小説「喜悦旅游」#23
私の街で桜が開花した朝、盛田さんからメールが届いた。
「丸18年分を1週間で片付けたよ」
盛田さんは、北鎌倉で営んでいた美容室「盛田」を閉めた。絶え間なく盛業であり、予約の取れない繁盛店だった。繁盛店の後にお店が入ると、とても縁起がいいと聞く。同店の跡地に開業される方も決まっているというが、幸先の良いスタートを切ることができるだろう。
しかし、普通こんなことが起こり得るだろうか。全て
石段の子ヤギ【宮古島】旅の私小説「喜悦旅游」#22 宮古島
宮古島の海は、なんとも形容しがたい青だ。
この青が呼んだのか、わたしたちは半年の間に3回も、ここに来てしまった。
いつでも宮古島の旅は、突然決まる。それでいて必然としか言いようのないできごとが毎回あり、その後のわたしたちの展開は、大きく変わっていく。
「運命を切り替えるような磁場が、この島にはあるのかも知れないな」
来間島の険しい石段を見下ろして、わたしは、ひとりつぶやいた。
Raymma「最近のことごと」2024.3/14〜21
3月14日
Dolce Coffee さんにて、待望のRaymma Original Brendを受け取った。大好きなエチオピアをベースにした、軽く華やかな気分になるブレンド。牧瀬さんは、この日の朝、早くきて一生懸命挽きたてでドリップパックを作ってくださったという。その気持ちが、とても嬉しい。早速いただき、よろこびの味。
3月15日
とても忙しい1日だったが、旅先で食べたラーメンが美味し
夜の濃厚ラーメン【和歌山】旅の私小説「喜悦旅游」#21
わたしと盛田さんは疲れ切っていた。
その日は早朝に神戸を出発し、長距離運転で仕事先に向かった。幸い天気には恵まれ、すべては順調に進んだものの、気がつけば日暮れ。宵闇の中、さらにここから1時間半ほど走った、見知らぬ町に向かっていく。
仕事の進行状況によって、どこの町に泊まるのかわからないこともある。宿も何もかも決めないまま、ただひたすらに県境を走った。食事をとるタイミングも難しい日だったた