マガジンのカバー画像

空中游泳

7
盛田諭史の写真と文で綴る、不定期更新のエッセイです。
運営しているクリエイター

2024年7月の記事一覧

【 かみなり 】 空中游泳#4

【 かみなり 】 空中游泳#4

ついさっき一枚の絵が生まれた。

いつも絵を描いていると、漲る集中モードに突如入って、しばらくほぼ意識不明になる。

私は絵の勉強は全くしていないし、学ぶ気もサラサラないし、テクニックもない。体の動くままに、ただ動く。ひたすらそれ。我が出てくると全然ダメで、一向に仕上がらない。

無我で夢中になってるあの感じが、堪らない。だから、その状態ならいくらでも描ける。ところがどっこい、その状態にもっていく

もっとみる
【 なつ 】 空中游泳#5

【 なつ 】 空中游泳#5

毎日を短パンで過ごしている。どんどん痩せていっているから、長ズボンも短パンもレディースを好んで穿いている。もう少ししたら長ズボンもレディースのSになりそう。どこまでぺっちゃんこになるんだろうか。

靴は履かない。もっぱらビーサンだ。いろんなサンダルを試した。雪駄も下駄も。その結果、私にはビーサンが今のところは一番しっくりくる。

上半身はアトリエでは裸。なんならパンツ一丁。外でもゆる〜いタンクトッ

もっとみる
【 よろこぶ 】 空中游泳#3

【 よろこぶ 】 空中游泳#3

1日でどれくらいうれしいことがあるだろうか。

目覚めて生きてたら、うれしい。家族もみんな生きてたら、うれしい。そこからはじまる。娘が起こしてくれると尚のこと、うれしい。

体の調子がいいのが、うれしい。顔を洗って肌の調子がいいのが、うれしい。朝ごはん用意してもらえて、うれしい。猫がかまってくれるのも、うれしい。娘が遊んでくれるのも、うれしい。嫁さんが文句も言わずに好きにさせてくれているの、うれし

もっとみる
【 もぐる 】 空中游泳#2

【 もぐる 】 空中游泳#2

あたらしく始めたことは、大抵は最初の方は勢いがある。現にこうやって書いている。元来、飽き性なのでよっぽどしっくり来ないことには長続きしない。

「これを続けていればこんなメリットがありますよ〜」云々の類は、まず飽きちゃう。「いつそのメリットは来るんだ?」とイライラしてくるから。

「自然に息をするように出来ること」「無目的なこと」「勝手にやれてつべこべ言われないこと」こういう条件が揃ってくると続け

もっとみる
【 あそぶ 】 空中游泳#1

【 あそぶ 】 空中游泳#1

めっきり活字が読めなくなってきた。老眼とかそういうことではなく、文章が読み進められない。なんだか難解な記号の羅列のように感じるようになってきている。

先日、本屋に行った際に興味関心の赴くままに手に取った。だけど、本を開いてみても全く頭に入ってこない。がんばっても2行くらいで本を閉じることになる。絵本は読めた。ただ、読める絵本とそうでないものがある。

以前はカバンの中に本が2〜3冊入っていて結構

もっとみる