人間のグズグズさを受け入れないとメンタル病む
人間って不条理だし
正しいことばかりはしないし
言うことも守らないし
嘘つくことも多いけど
そんな人間っぽさを
楽しめる人の方が
生きるのが上手なんじゃない?
というお話をします。
◯ 時々、理屈にあわないことをするのが人間なのよ。byしずか
ドラえもんの映画
「のび太と鉄人兵団」の中で
リルルという女ロボットの敵が負傷した時
しずかちゃんがリルルを介抱してあげる時
リルル「人間のすることってわからない。
どうして敵を助けるの?」
と言われた時
「ときどき理屈に合わないことを
するのが人間なのよ」
と名言をい言うシーンがあるんですが
ロボットや
AIと違って
論理的、合理的だけでなく
理屈に合わない行動をするのが
人間なんだと
私も思います。
目的に向かって
最短距離で進もうとすることも
大事ですが
余計なことをするのも
人生だと思っていて
もっと言うと
人生自体が余計なものというか
偶然とであり
思いがけないことなので
ノルマもなければ
ゴールもないわけです。
それでいうと
寄り道をしたり
間違ったことをしたり
理にかなっていないことをするのが
人間であり
人生であって
そういう人間の
グズグスさや
汚れている部分も含めて
楽しめる方が良くて
そういう人の方が
人生のストレスも少なく
楽しめるんだと思うんです。
◯他人に余計な期待を捨てる方がメンタルは安定する
精神科看護師をしていて
ベテランの看護師の方と話していると
という話をよくします。
たとえば
我々医療者が
どれだけ頑張ったとしても
患者さんは薬を飲まない時は飲まないし
禁酒を命じられている
アルコール依存症の方が
お酒を飲むことはあるし
大麻依存症の方が
大麻を隠し持って
他の患者さんに売り捌くこともあるし
でも
そんなもんなんですよ。
どうしても医療者側が
一生懸命になると
そういう患者さんの行動を見て
裏切られた!
と捉えやすいんですけど
患者さんは
我々の期待に応えるために
治療をしているわけではないので
思い通りにいかないことの方が
多いんです。
医療者によっては
・どうしてリハビリしないの!
・どうして薬を飲まないの!
・通院はしなさい!
と強く思うあまり
期待に応えない行動に対して
怒ったりするんですけど
そういう人はあまり
精神科看護師に向いてないなーと
話したりします。
ですが
よくよく考えると
それって精神科看護師に限った話じゃないし
身体科の看護師でも全く同じだし
子育てする親も同じだし
人間関係において
とても重要な考え方だと思うんですよね。
逆に言うと
精神科の方だけが
うまくいかないことが多い
ということではないわけですから。
人間のグズグズさと
うまく付き合いながら
我々の間では
一緒にうまく転がっていきながら
という言い方をしますが
理不尽な他人の行動を
どれだけ寛容でいられるか
見捨てるんじゃなく
多少間違った方向でも
お互いに一緒に
寄り道をするというか
共依存にならない距離感で
でも見捨てたり
敵視することなく
「まぁそういうこともあるよね」
と思い合える関係だと
いいんじゃないかと思うんですよね。
その方が
自分のメンタル的にも
安定すると思うんです。
人を殴らないとか
家に火をつけないとか
絶対譲れない線引きは
もちろんあると思うんですけど
人は嘘もつくし
悪いこともするし
感情の向くまま
過ちを犯すこともある。
人間そんなもん。
でも、それは諦めじゃないんです。
そう思えないから
他人の不祥事にガチギレできるし
他人だけじゃなく
自分自身の邪な感情にも
蓋をしがちなんですよね。
数日前に書きましたが
誰の心にも
メンヘラな気持ちは抱えているものだし
常に品行方正に
生きていくことはできません。
そんなことしても
そもそも誰も認めてくれません。
自分だけじゃなく
他人のグズグズ感も
受け入れて
「まぁそういうこともあるよね」
と思える方が
生きやすく
幸せに過ごせるような
気がします😌