「してあげたこと」は忘れた方が楽になる
「受けた恩は石に刻み、与えた情は水に流せ」
という言葉があります。
人は支え合いながら
生きているもので
持ちつ持たれつの関係を
築きながら生活していますよね。
優しくしてくれた相手には
お返しをしなさい
とか
お礼を言いなさい
とか
言われて育ったと思います。
私も両親から
口酸っぱく言われてきました。
剣道の試合で勝った時は
先生一人一人に
電話させられてましたしね。
そういうことが身について
当たり前になってくると
他人が無礼な行動をとっているところを
目にすると
「え?」
「なんで?」
「非常識すぎるだろ!」
というように
思えてきます。
私に限らず
特に日本人は
他人に厳しい傾向にありますから
特に相手に対して
求めてしまう傾向に
あるのかもしれません。
ですが
他人に見返りを求めたり
自分の価値観や常識を求めても
相手には相手の価値観があるし
なにより
あなたが相手に対して
施したり尽くしてあげたのは
結局はあなた自身の意思で
行動しているわけで
それに相手が期待に応えないといけない
というのも
少し自分本位なんですよね。
ですから冒頭の
「受けた恩は石に刻み、与えた情は水に流せ」
という言葉があるわけなんだと思います。
もちろんこれは
自分自身にも言い聞かせてます。
プレゼントしたり
お祝いしてあげたり
手紙を書いたり
サプライズをしたとしても
相手から
お礼が無かったり
雑に扱われたりした時は
「やめときゃよかったのかな…」
とか思ってしまいますからね。
どこかで相手に
見返りを期待してしまう。
それは自然な反応
なのかもしれませんが
それが結局
自分を苦しめていることに
繋がるんですよね。
◯見返りを期待すると苦しさが返ってくる
自分がしてあげたくて
親切やお世話をしてあげたわけで
そこで完結して良いはずなんですよね。
そこで
見返りを期待してしまうから
「見返りが得られない苦しみ」
を勝手に作ってしまって
結局ストレスを
自分で生み出してしまっている。
もちろん
お世話をしてもらっといて
何のお礼もなく
恩を仇で返すような人は
人として信頼されませんし
テイカーだと思うので
近づく必要もないでしょう。
ただ
世の中にテイカーって
絶対にいますから
「まぁそういう人もいるよな」
と切り替えていく方が
ストレスを引きずらずに
済むかもしれません。
テイカーを
ギバーに変えようとするから
自分が苦しんでしまうのです。
◯自分が親切にされたらお返しを忘れない
当たり前っちゃ
当たり前なんですけど
他人に見返りは求めてはいけませんが
自分はお返しをしていかないと
いけません。
そう言うと
自分は常に損してしまわないか?
と思う人もいると思うんです。
自分は見返りを求めず
自分はしっかりお返しをする
となると
損に思えるかもしれません。
ですが
それでいいんです。
人間、ちょっと損する生き方
をした方が良い。
あくまで〝ちょっと〟で良いでしょう。
過剰に自己犠牲になってしまうと
精神的に良くありませんが
イーブンイーブンに生きようと思っても
難しい。
なぜなら
してもらったことを
過小評価し
してあげたことを
過剰評価しがちだからです。
だからちょっと損する意識で
バランスは取れているし
なにより
少し損する意識の方が
周りに寛容的になれるので
結果として
信頼される機会が
多くなるから
得るものも多いんですよね。
今日は
「受けた恩は石に刻み、与えた情は水に流せ」
という意識を
持ってみましょう😌