一言でも覚えて帰れたら及第点。
コミュ力高い人と言われるのは相手の話を質問や相槌で引き出し膨らませるのが上手い人だと思っている。
たとえば明石家さんまさん。バラエティで司会やる人はそういうことができたほうが番組が盛り上がるよね。
だけど、そもそも人間は他人の話に興味がないし、人が話してるのに勝手に妄想する生き物だ。
そんなわけで、この記事はいかに人に話を聞かせるか、伝えたいことを正確に伝えるかを考えていく。
伝える系記事で伝わらないとか意味ないからもう結論言う
この記事はここまで見たら帰ってもいいよ。
結論から言うと、相手に話を聞いてほしければ、
「「だれに/どうしてほしくて/何を伝えたいか」を考えてから/限りなく短く/相手に聞かせる努力(パフォーマンス)をしながら話せ。」が答え。
そしてもうひとつの事実が、
「ただし人は8割他人の話を聞かない生き物で、どんなに努力を尽くしても一晩で忘れることもある。」だ。
この2点を踏まえた上で、以下で解説していくよ。
そもそも伝える目的がわかっていない説
この場合の正解は「さんまさんにすべて委ねる」だろうな。
自分で試行錯誤するよりもさんまさんに「加工」していただいたほうがよっぽど面白いし視聴者の記憶にも残るだろう。
でも現実はそうはいかないよね。
職場でもプライベートでも、自分をわざわざ「加工」してくれる人はいない。
そこで、
もっとも大事なのは「どうしてほしいか」だ。
「相手にどうしてほしいか」は潜在的にわかっているだけじゃ意味がない。
伝える目的は「相手にどうしてほしいか」と繋がっている。
「仕事」で「上司」として「部下」に指示を「伝える」
「プライベート」で「友人」に近況を「伝える」
「病院」で「医師」に症状を「伝える」
同じ「伝える」でも目的はバラバラ。
部下には仕事に取り組んでほしいだろうし、友人には気持ちの共有や共感をしてほしい、医師には症状の原因と改善策を提示してほしいだろう。
言われてみれば相手にどうしてほしいかはわかるのに、いざ相手に伝えるときには無意識だ。
相手が私たちの目的を汲み取ってくれたらいいが、人は8割話を聞かない生き物なのでたぶん自分の都合よく受け取るだろう。
だから、まずは対話を通して相手に何を求めているのかを意識していこう。
極端な話、この型にぎゅっと詰めて話せ
「相手にどうしてほしいか(WHY)」の次は、「どうやって」伝えるか。手段(HOW)の話である。
極論、上記の構造で上から下へ話せば、ほぼ確実に言いたいことは伝わる。
つい話を膨らませたくなるが、その場合自分は満足するが相手は次の日には忘れている。それでもいいならもう読まなくていいよ。
「絶対に覚えて帰れよ!絶対だからな!」っていうくらい相手に自分を刻みつけたい人は、多くを語らず上の型の通りに1分で話そう。
強いて語るなら「主張」の部分だけ繰り返そう。
ただ、前提として捉えておくことは、
相手はさっきの型を覗きこむ透視能力は当然ない。
そして、どれだけ短く話そうと覚えないヤツは覚えない。
人が話してる最中に牛丼のこと考えるんじゃねえわボケがーーー!!!
って相手にバレたら言われるだろうなって思うけど、実際「つまんなっ」って思ってしまったらもう脳内妄想をはじめちゃうよ。
だから相手がたとえ9割話聞いてなくても、最後に「相手にどうしてほしいか」だけ繰り返し重ねれば、「なにそれウケる〜」くらいは言ってくれるだろう。
すぐ妄想に戻るだろうけどね。それが現実。
もう一回言うけどね。
人に話を聞いてほしかったら諦めないこと。
伝わってほしい部分だけでも繰り返すこと。
相手の集中が途切れない努力をすること。
それでも聞かない、忘れられるときもあるということ。
それだけ5分くらいでいいから覚えて帰ってね。
余談だけど
飲み会や女子会で、
って形式で話す人がいたら、
「プレゼンか?」「ディスカッションか?」
と私なら思うかもしれない。だから状況によって臨機応変に崩そう。
ただ、「どう思う?」と相手に尋ねるときは、「相手にどうしてほしいか」を伝えそびれると、
「私はからあげくんが良いと思うな〜」とディスカッションで返してくるか、「確かに〜わかる〜」と共感してくるかはわからない。
「ファミチキ以外の意見は求めてねえんだよ」っていうヤクザが自分の中で目覚める可能性もあるので危険だ。
「△△ちゃんはファミチキのことどう思う?」くらいにしておけば相手を「ファミチキ」の話題に誘導しやすくなるだろう。