第十八話
路地裏③
寝静まる長屋の前で、私はひそひそ話す
妙な違和感を覚える
「お前、撫嶋か?」
「いや、じいさんが憑依している」
あっさり答えた
「憑依していたら口は割らんだろ、からかうなよ」
「そういうお前は、本当に亜巻 ソウイチロウなのか?」
逆に聞かれて面食らう

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