何を見ているのかは、カタチや結果になって現れる。
贈り物をあまりしたことがないからだろうか。過去、ギフト関係の企画での成功経験というものが少ない。これは、企画力なのか。タイミングなのか。ただ単に何かの競争に負けただけなのか。
それでも、なぜかチャレンジしたくなるギフト市場。苦手なことへのチャレンジは、ネガティブな感情が出てくるのも当たり前で、その中でも「これならば!」と自分自身で背中を押す必要もある。
失敗が怖いのか、他の人からの評価が怖いのか。いや、きっとお客様の心を掴むことができないことが一番怖い事なんだと思う。
そんなことを思いながら、いま改めてギフトと言うものについて考えている。
避けてきた道。
今まで通販業を曲がりなりにも担当してきて、その前は実店舗も経験している。ただギフトに関しては、今まで避けてきた道。なぜか。
「箱を開けた時に、これで喜ばれるのか?」
どこか、自分自身に自信が持てなかった。というのが本音です。やはり自分に自信があれば、「これをおすすめしていくぞ!」そう言う気持ちにもなる。ただ、自分に自信がモテない時は、ハナから諦めてしまっていて「そこまでして、やらなくても良いか。」と言う気持ちになってしまう。
あと、もう一つの最大の理由は、箱や資材を作ったはいいけど、そのまま残るケースを幾度となく見ている事だ。
「この資材どうするんだ?」と資材を見上げることもあった。資材を見上げる時の自分の無力感と言ったらない。きっと、自分を信じて取組んだことへの評価が、自分の自信を失うことにつながるのが怖い。と言うこともあるんだろうな。
それでもチャレンジしてみたいのは、きっとお客様からいただく声が「これ差し上げたら喜ばれた。」とか「いただいたら、美味しかったから私も自分で注文してみたくなって。」とポジティブなものが多かったり、自分自身で誰かにプレゼントした時の気持ちを大切にしていきたいというか、伝えていきたい感覚でもあるからだとも思う。
正直、ここのギフトや贈答のことを考えるとネガティブになってしまう私ですが、来年に向けてギフトのことを考えているのでご紹介していきます。
考えてみて改めて感じたこと。
まず中にどんな商品を入れていくか。とかよりも、開ける時の驚きや開けた時の驚きを体感してもらうことはできないだろうか。と考えてしまう。
飲食店で料理を食べる時とかでも、目の前に出された料理の盛り付けが、華やかなものでみた事もない印象を与えることができれば、食べた時の味に必ずプラスを与えてくれる。
そもそも私は、グルメでもなければ外食に長けた人ではないので、見栄えがよければ「美味しそうだ。」と感じてしまう。
「まずは、この手元に届いた時の印象というものを大事にしないといけないよな。」
そんな事を考えていた時に思い出したのが、以前サンプルをいただいていた2段階にサイズを変えることができる箱です。その箱というのがこんな感じです。
画像では伝えづらいのですが、こちらの箱は厚さ5センチくらいにもなれば、厚さ14センチに大きくなったりもします。
「こんな設計を想いつくのがすごいな。」とはじめに見た時に受けた印象でした。ただ、この印象をお客様が感じるかはまた別の話で、ここに加えるデザインなのか、違う加工なのか。そもそも商品なのか。そんな事を想いながら、何度も組み直して見た。
組み直しを何度も行なっている時に、「そうだ。いつもここの感覚が違うんだよな。」と気が付かされた。
いつも先にコストを考えている。
そう。誰かに差し上げるものなのに、いつの間にか自分の都合をお客様に押し付けているような感覚にも思えてきた。誰かに喜んでもらいたいとき、例えば自分が誰かにプレゼントするときに、確かに予算をまずは考える。ただ、抑え過ぎれば納得感は落ちてしまうし、どこか妥協した感じに落ち着いてしまう。
まずは、そこの感覚から取り除いていかなければな。と当たり前のような事かもしれないけど、意識をどこに向けるかで発想も変わってくるんだよな。と改めて感じた。
そうは言えども気にすること。
とはいえ、気になってしまうのがコストや残った資材の苦い過去の記憶。だけど課せられたことへ進んでいかなければいけない状況。さらに言えば、お客様から求められていることをカタチにすることへのチャレンジ。
率直に言って、ギフトとは関係なく感動した資材のサンプルをいただいた。長年取組んできたお客様へのお荷物を作成する中で、ビンを発送することへの気を使うことへの多さ。
ただ瓶の商品の大きさも様々で、注文個数も様々。多い注文の方がまだ対応しやすく、少ない場合への対応へ気を使うことが多かった。
そんな中紹介された資材に、たまたま感動。「これならいけるんじゃないだろうか。」そう思った袋型の梱包資材。
一見なんてことないポスト投函用の袋ですが、これが折り畳みやすくてクッション性もある袋。触った感触で、
「これなら、いける。」
本当にそう思った。これを贈り物にも喜んでいただけるようにはできないものか。またコストを意識しながらの考えが始まった。とは言え、これで喜んでいただけるものができれば、こんな喜ばしいことはない。とばかりに、デザインを考え始めてみた。
こういう時は、完全にハリボテみたいになっていく。
包装紙を少しきりながら、「デザインどうしようかなぁ。」と考えていく。この段階では別に失敗してもいいので、とりあえずリアルにどんな感じに仕上がるのかを確認していく。
貼ってみると「意外といけてるかも。」という雰囲気にもなるが、あとはここから本当の意味で練り直していく。
実用性はあるのかないのか。価格がいくらになるのか。お客様に届いたときに印象が良いのか悪いのか。まだまだギフトとかへの苦手意識というのはあるけれど、お客様が受け取ったときに喜んでいただくというのを念頭に、今度ギフト関係の資材があるショールームを訪ねようと想います。
もっと違った形で、千葉の落花生で喜んでいただけるように、これからも苦手と言わずチャレンジを繰り返していきたいと思います。
おすすめのギフトボックスなどあったら、参考にもしたいので教えていただければ幸いです。
引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。