食育体験のベースを作りたい!クリアケース栽培で思うこと。
今日でタネを植えてから、ちょうど2ヶ月が経過しました。クリアケースを使った『土の中でどうなっているのか見てみよう栽培』の状況をお伝えしていきます。
はじめの頃は、『これで育つのか?』と私自身も半信半疑。うまくいくかどうか。という事よりも、落花生がどのように実をつけていくのか、きっと間近で見た方は少ないのではないかと思い、とにかくやってみよう!とはじめました。
以前、『子供たちも落花生は豆だから、土の中になるのではなく枝豆やそら豆のように、茎からぶら下がるように実ると思っているかも。』と言う方がいた。
『確かにな。』
人参に葉っぱがついているのを見るだけで、感動するお子様を見かけるし、大人のお客様でも『ねぇ!人参に葉っぱがついているよ!見た事なかった。』と言う声を聞いたりもした。
身近な野菜ですら、その全容を見せると驚く方がいるから、加工された商品しか出回らない落花生は、もっと遠い存在なんだろうな。そんなことを考えながら栽培しはじめたクリアケースでの落花生。少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
落花生のツル見たことありますか?
実がなるものって花がさいた後、花の咲いた部分にタネを実らせたりします。落花生も文字の通り、花が落ちて実るから落花生。なんて言われたりします。
実際には少し言い方が違って、花が咲いた後に花の根本の部分から、ツルが土へ向かって伸び始めるんです。
それが、こちら。
茎の部分から、地面にめがけて尖ったツルが伸びていきます。はじめて見たときは、少し怖さも感じました笑。
『あっ!こうなんだ。』
育ててみて、はじめて知りました。今回、有機栽培をされている方の話も聞きにいく機会があり、花をいくつ咲かせられるかで、実のつき方も違うし、地面から高すぎると、ツルが地面まで届かずに収穫量が減ってしまう話も聞けて、さらに知識が深まりました。
百聞は一見にしかず。
育ててみて、分かることの多さを改めて体感しています。花が咲いた後、少しだんまりした期間があって、本当に実がなるかどうか。花が咲いて、終わってしまうのではないか。そんなことも、頭をよぎりました。
2ヶ月経ってニョキニョキきてます。
今回のトップに出した画像からは、少しわかりづらいかもしれませんが、だいぶ虫に食われ、摘芯したかのように葉を切っているんです。
『今回、失敗だなぁ。』
少し諦めもありました。ただ梅雨が明け暑さが増してきたら、一気にニョキニョキきたんです。ツルが伸びはじめたんです。
気づかない間に、すでに土の中にグサッと刺さっていました。まだ、花が咲いている部分もあれば、花が咲いてツルが伸びていない部分もあります。
『この状況から、よく育つな。』
落花生を栽培してみて、一番感じているのは強さです。クリアケースで育てていて、土の中の部分にも日の光が当たる状況や、タネを植えて芽が出たあと植え替えた時に、まったく弱らずに育っているんです。
『落花生ってたくましい。』
でも気抜いて、実がなるところまで行かなかったら、意味がなくなってしまうので、しっかり最後まで育てていきます。
クリアケース効果で、盛り土したところにツルが刺さっているのも見えます。この先に落花生が実れば、元々の『土の中でどうなっているのか見てみよう栽培』の目的が果たされます。
土の中でどうなっているのか見れるのは、もしかしたらたった一個かもしれないけど、たった一個でも大事に育てていきます。
収穫するおそらく10月初旬になるだろうその時、土から掘ってもっと多くの驚きがあるように他の苗も育てていってます。
落花生に限ったことじゃない。
仕事がら落花生以外、あまりお伝えしないと思います。人参の話もそうですが、人参は知ってるけど畑でどう育つのか、葉っぱはどうなのか知らないのは少し寂しい気もします。
子供に対してだけではなく、食育ってあまり意識してこなかったですが、すごく大事なことで、今後は食育をいかに体験しながら学べる環境を整えられるか。そんなことも考えながら、取り組んでいきたい。
まずは、来年の作付けに向けた有機栽培の落花生への体験企画を形にできるようにしていきます。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。