見出し画像

有機栽培の価値ってなんだ。偉そうな自分を戒める。

落花生を販売していて、有機栽培の落花生を販売したい。この大変さを伝えていくんだ。と意気込んでいたものの、その育て方の最初から最後まで見届けたことがありませんでした。今年になって、新たな企画を考える中で農家さんや工場責任者の話を伺う機会が増え、なんとも殿様気分な自分がいたことに気づかされました。

さらに言えば、有機栽培に対しての浅い知識は、いつの間にか僕らが作ったという勘違いのようなモノにまで発展し、あぐらをかいてしまっていた感覚すらあります。

そもそも有機栽培の野菜を取り扱う時は、販売するときにどう伝えようか。伝え方が難しいな。価値を伝えるのが難しい。と販売する人たちの話し合いの中で考えるだけでした。

今思えば、有機栽培の価値ってなんだ。育てたことも携わったこともない私たちが、浅い知識で価値をつけるものでもなければ、つけられるあろうはずもありません。今後は取組む姿勢を見直しつつ、伝えていかなければいけないという自責の念にかられてます。

今日は、その有機栽培について少し深掘りをしていきます。一歩一歩知識を深めていくため、改めて確認していきます。まずは、農林水産省のホームページに有機栽培についての資料の紹介になります。

有機栽培は、生物の多様性、生物的循環および土壌の生物活性など、農業生態系の健全性を促進し強化する全体的な生産管理システムです。

―農林水産省のHP「有機栽培ってこんな農業」/より引用

地域の再生可能な資源に依存し、土に生息する生き物たちを大事にし、土地や水、大気など含め健全な利用を促進することを、循環的に行えるように育てていくというものです。小難しい言葉が並び、少し苦手です。

世間では、有機栽培のものやオーガニックのものって、どちらかというと体に良い。というイメージがあります。結果的にそうなのかもしれませんが、どちらかと言うと環境や生態系を大事にした、システマチックな取り組みと言えます。

また、すぐに有機栽培の認証を取得できるわけでもなく、有機認証取得に向けた取組みから、最低3年はかけていないと有機栽培の認証を取得することすらできません。

有機JASとは

・たい肥による土作りを基本とし、種まき又は植付け前2年以上、化学肥料や化学合成農薬を使用しないほ場で生産するなど、環境への負荷を低減した持続可能な生産方式の基準。

―農林水産省のHP「有機栽培ってこんな農業」/より引用

種まきや植付け前2年以上なので、年1回しか収穫できない落花生は、間違いなく3年は必要となります。

農家さんで、有機に取組む方も増えていると言うことですが、第三者の検査機関の認証が必要だったり、定期的な記録ももちろん必要になります。それができなかった時点で、有機認証は取得できなくなってしまいます。しかも連帯責任という話も聞いたことがあります。他の有機栽培に取組む方にも影響が出るのは、とても影響が大きいので取組む覚悟も必要となります。

ここまでして出来る有機栽培の野菜を、簡単に育ててなんては言えないし、40年もの間取り組まれている方もいるので、販売する私たちも有機栽培の知識をつけて、お客様にお伝えしていかなければいけないと感じています。

落花生は、夏から秋にかけて収穫していくものなので、夏はこの暑さでも畑でフル稼動。この夏に少しでも有機栽培を知る時間つくり、畑にうかがい農家さんと話し知識を深めていきます。そしてその労力や気持ちに、応えていかなければいけない。まずはスタッフと共有から、はじめて行きます。

いいなと思ったら応援しよう!

ありも@千葉の食の企画屋さん
いただいたサポートは、【ピーナツを一粒もムダにしないプロジェクト】の運営で、大切に活用させていただきます。

この記事が参加している募集