自分の強みを知ろう(フリーランス時代編その2)
前回の続き。
さて、オープンご祝儀が終わると、自分で仕事を得る努力をしなければならない。その時に大切なのが、自分は何が強みなのかを知ること。
ぼくの話でいうと、前回書いたように制作会社出身でもなく、デザイン会社出身でもない。周りに(当時は)洋服屋出身のアートディレクター/グラフィックデザイナーなんてほとんどいなかったので、それが不安でもあり、負い目でもあった
「一人前のアートディレクター/グラフィックデザイナーとして認められたい」
そのために日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)に入会もしたのだが、それがプラスになった実感はなかった。それどころかデザイン業界と自分の感覚が大きくずれていて、それが今の仕事につながっていく。
でも、それは自分内の問題であり、仕事を頼むクライアントからしてみれば、どうでもいいことなのだ。シンプルだけど、気づきにくい真理。
ぼくが仕事をご依頼いただく場合は、
「元ユナイテッドアローズ」
というのが効いていたようだ。つまり、自分では負い目であった「洋服屋出身」が、クライアントからすればプラスに見えていた。
そこから導き出した答えは、「自分の弱みを克服するよりも、強みを強化したほうがいい」ということだった。
仮に弱みを克服したとしても、オールラウンダーとして、器用貧乏になるだけかもしれない。それはそれですごいことなのだけれど、すべてにレベルを上げていく作業というのは荊の道。だったら、強みをよりプッシュして、それを自分の個性にまで磨き上げたほうが、仕事につながりやすいのではないかと思った次第。ハードパンチャーとなって、KOの山を築くのだ。
結果的にKOの山は築けなかったけど(=グラフィックで大成功はしなかった)、あらためて自分を深掘りし、強みを活かすことを考えた意義は大きかった。
(続く)
【今回の学び】
・自分の弱みを克服するよりも、強みを知り強化しよう
・それが自分の個性となる
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"闘魂ショップ in 吉祥寺パルコ meets KAMINOGE" image visual (2014)
Client: Kichijoji Parco
Art Direction / Graphic Design: RASSLIN'&CO.
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