
仕事について思うこと
①
仕事についてあまり書いたことがない。
少々特殊な業界ゆえ身バレを防ぐためなのだが、バレたところで闇の組織から命を狙われたりすることもないので、緩めに書いてみようと思う。
もちろん、最新の注意を払いつつ。
②
大きな分類でいえば、僕はメーカーに勤めている。
そうは言っても、誰もが知っているような名立たる会社ではない。
いわゆる中小企業だ。
職業は「会社員」「サラリーマン」と称し、職種は「営業」としているが、実際にやっていることは多肢に渡っている方だと思う。
専門分野ごとに部署がキッチリと分けられていて…というほど人的資源にも余裕はないので、境界線は曖昧だ。
あらゆることを自分で行ない、「え?これ俺の仕事じゃねぇし」などとは言っていられない。
スーツを着て商談をする、という「いわゆる営業的仕事」が軸になってはいるが、機械類の設計も絡むため、会社に戻ればパソコンでCADソフトを用い図面を書いている時間も長い。
新製品を売るとなれば、デザインソフトでカタログやリーフレットも作成する。
そうかと思えば翌日には上下作業着に身を包み、安全靴にグローブ、ヘルメット、フルハーネスを装着し現場調査をしていたりする。
ホワイトカラーであり、ブルーカラーであり、営業の傍ら、設計・デザインをする。
その為、月に一度くらいの頻度で頭がバグりそうになる。
③
「職業病」という言葉をしばしば耳にする。
この言葉、本来の意味は下記のようなものだそうだ。
職業の労働条件・環境などによって起こる障害。騒音による難聴、手を使うことによる頸肩腕障害、化学物質を扱うことによる中毒など。
しかしながら、我々が日常で使用する「職業病」は、下記の意味合いで使うことが大いように思う。
俗に、ふだんから出てしまう職業上のくせや習慣。
僕は医療関係の職種ではないので、今回触れるのは後者のほう。
例えばこんな感じ。
④
寸法を「センチメートル」「メートル」ではなく「ミリ」で考える。
100cmでもなく、1mでもなく、1000mm。
設計をする上では「mm」を使うのが一般的なので、数値の最後に付く単位も省略することが多い。
(建築や機械設計に携わっている方は往々にしてこの癖があるはずだ。)
身長は「165.5cm」と言われた方がピンと来るが、同じ長さの鉄板の寸法は「1655」と言われた方が頭に入ってきやすい。
とは言っても、スカイツリーの高さは634,000mmよりも634メートルの方がピンと来る。
この辺りの基準は僕の中でもぼんやりとしている。
ちなみに、日常生活において使う表記は634,000mmと、3桁ごとに「 , 」を入れるのが一般的だが、小数点と誤読してしまうため、図面を書く上では仕様しない。
⑤
過去にデザイン関係の仕事をしていたこと、現在もカタログを作成する機械があるため、誤字や脱字に対するセンサーが敏感になってしまった。
そのためnoteで自分の記事を書く際には気を付けているし、後々発見した時は自己嫌悪になりつつ即刻修正を行う。
日頃noteで読む記事については「放っておいてくれ」と思われそうなので気にしないようにしているが、ニュースサイトや一般的な印刷物、チラシ等に対しては「それで食ってるならしっかり校正してくれ」と思ってしまう。
「以外な展開」
「〇〇が内臓されたパソコン」
「当選の確立は…」
などという文章を平気で公開しているPRサイトなどは、それだけで信用する気を失くす。
が、スーパー等の店舗従業員の方が作ったと思われるPOPに誤字脱字を発見すると、応援したい気持ちと共に、何故だか得した気持ちになる。
作成者に対し、心から「お疲れ様です」と言いたくなる。

多分、にしん。
年末商戦お疲れ様でした。
というわけで「仕事について思うこと」を書き綴ってみたのだが、当記事の目的は実はそこではない。
(記事として書いた内容は嘘偽りのない真実。)
目ざとい方は既にお気付きのことと思うが、各区切りの冒頭につけられた数字①~⑤の区切りの中にそれぞれ1箇所、合計5箇所に「誤字」がある。
※例として提示した「以外」、「内臓」、「確立」は除く
言われるまでもなく既に全て見つけた方は、「誤字脱字に敏感とか言いながら自分はどうなんだ!」と、とてもモヤモヤした気分でお読みになったことと思う。
序盤から奇妙な書き方をしてはいるが、わざとなのでどうか安心して欲しい。
正解はコメント欄の一番上に書いておくので、まとめられた方はぜひ開いて答え合わせをしてみて頂きたい。
全て見つけられた方には豪華な…いや、年末年始で何かと物入りだったので、普段以上に尊敬の念を込めて返信したいと思う。
最後にもうひとつ。
これも気が向いたらで良いのだが、お読みになった方にも「いわゆる職業病」があれば教えて頂きたい。
職業が特定されて困る、身バレの危険がある、という場合は無理に書く必要はない。
というわけで、お正月明けで本調子じゃない時期にお読み頂きたい、頭の体操記事。
性格の悪さが全面に出たが、どうかご容赦頂きたい。
《注意》
コメント欄を開くとすぐに正解が書いてあります。
念のため。