ものを作った時に初めて考えた"お金の話"
『買い物は投票だと思って、ここの商品を買っています。』
先日、工房に来たお客さまからこんな嬉しい言葉を頂いた。
呑気に喜んでいたけど、それならばマニフェストがなければ、と思って。今日は商品とお金の関係について少し。
石垣島でSunnyTimeとゆうアロマやコスメの小さなブランドをやっているrasaと言います。
お金に対しての姿勢
私は、資本主義は好きじゃないけど、お金は好きです。(こんなナチュラルっぽいブランドイメージとは裏腹に。)
矛盾してるのかもしれないけど、これはなんとゆうか"概念的に好き"とか、"お金持ちが好き"とかではなくて、単純に昔からお金の計算とか好きで、小学生の頃にフリマを出店して売上を数えたり(金額よりもなんか数える事に達成感を感じる)、バイト先でもレジ締め係とかをよく引き受けていたし(ゼロになった時の達成感)、大人になってタイミングがあって実は何となく簿記の資格(左右一緒になった時の快感!)を持っていたり、する。
私の原動力は楽しい、とかワクワクする気持ち、だと思っているので、もう今更お金儲けのために心を売る事、とかはない、と思う。し、自分に手の届かないものを喉から手が出る程欲しがったりもしない(身分不相応のものとゆうか、謎にブランドものに憧れた高校生時代を思い出す)。
ただ、使い方はどうかと言われると、実はめっきり下手で、手元にあるお金はどんどん使うタイプ。浪費家です(本当にどんどん使うよ)。
仕事や日常をアップデートしてくれるものや、自己投資と思って結構色んなものを、買う(今一番欲しいのはカメラのレンズとめちゃめちゃ本格的なエスプレッソマシン。あ、自転車も欲しい。かっこいいの)。
そんな浪費家の私でも、やっぱり価値のあるものに使いたいとゆう気持ちはあって。
価値って言うと人それぞれだと思うんだけど、私の場合、最近は好きな作家さんが作るものや周りの人がやっているお店が圧倒的に多い。ちょっと前だとコロナで打撃を受けた飲食店のテイクアウトなどを応援的な気持ちで積極的に使っていたり(もちろん、"好き"が前提だからこっちも嬉しいしwinwin)。
こう考えると、使うのが下手なのではなくて、貯めるのが下手なだけだな(異様にポジティブだけど本当に全然貯まらない)。
もちろん失敗した事がないわけじゃなくて、そりゃもう沢山あって、お金出して取って使ってない資格なんてざらだし、ここに書けないような事も沢山ある(新車買って10ヶ月で売ったり)。けど、これはお金だけじゃなくて経験においても同じ事が言えるけど「まだ生きてるし、今失敗って決めつけるなんて勿体ない」と思ってる。
ポジティブの極み、楽観的万歳。
商品の価値と価格
さて、私が今まで考えてきた"買い物は投票"は、どちらかと言うと"応援"の話で、"投票"となると(もちろんそのつもりで使っているわけではあるけど)もう少し深い意味を持つなと。
ここからはSunnyTimeの、実際に商品を作って、"さぁ、販売しますよー"って時に一番悩んだ金額の話。
ただ単に売れるお土産が作りたいわけではなくて、ただ単に環境や人に優しい商品が作りたいわけでもなくて。
その地域に根差すもの。
そしてそこで循環を産むもの。
これが大切で。
なぜかと言うと、私が突然やって来てこの島に住み続けられてるのは本当に色んな恩恵を受けて来れたからだと思っていて。
石垣島って移住して住んでる人は沢山いるけど、意外と縁だったりタイミングだったりがぴたーーーって合わないと住み続けられない場所だなって思っていて、何よりも、人生において大切な事は、結構な割合で石垣島や八重山の島々の大自然から学んだと思っている。
石垣島産に拘るのは、石垣島に還元したいから以外の何物でもない。
けど、元々物を売る畑に居なかった私には、物の値段の意味があまり分かっていなくて。
飲食店なら家賃があって、光熱費、仕入れ代で大体原価率が何%とかって言われるんだけど、もちろんそことは訳が違うし、実際に自分で商品を作ってみたら意外と値段が高くなって驚いた。
とゆうか、原価以外にこんなところにお金が掛かってるんだ、とゆう学び。
確かに、自分一人で売るなら安くで販売するとゆう選択肢もある。
しかし、SunnyTimeの商品を日々世に広めてくれている、大切なお取引先に入る利益も考えないといけない。
真摯に向き合って一緒に作り上げてくれた工場の価値を落とすわけにもいかない。
けど本当は、最初はそれをお客さんに負担してもらうのはなんだか悪いことのような気がしてた。
とゆうか、自分がものを買う時に、実際そこまで想像していなかった、とゆうのが正直なところ。
じゃあ巷で売られていてサニータイムの商品が出来上がるまでよりも明らかに大変な数の人が関わっているはずの安い商品ってなんなんだろう。
、、きっと大変な数が売れるんだろう。
私はこれまで、良いものは単純に原価が高いからだと思っていたし、生活をしていてよく目にする商品はそれなりに広告費が掛かっているんだろうなぁと、そんなに深くも考えずに思っていた。
そして広告費を掛けられないサニータイムの商品は、お客さんが足を運ぶ場所があって、そこでサニータイムを扱って下さってるお店の人が接客をしてくれて、商品のファンが増えていく。
それはもちろん正当に払われるべき対価であって、お客さんは商品にはもちろん、接客やサービスを受けている時間にもお金を払っているのかもしれない。
そしてそれがほんの少しでも、彼や彼女たちの生活の支えになる部分に直結している。
そう考えると、そこに貢献出来て初めて、パッケージや中身、拘って来たところに意味が出来るなと思えたのです。
SunnyTimeの商品は、薬局やスーパーで手に入るものよりは少し高いかもしれない。
それは、原料に拘っているからとゆう理由ももちろんあって、大量生産で薄利多売ではないからとゆう理由もあって、更に原料や工程に拘って作ってくださる工場の方々や、それを際立たせてくれるデザイナーや、最終的にそれを世に広めてくれるショップの方々の生活をおこがましく言うと、ほんの少しでも支えているからとゆう理由もあって。
最後をマニフェスト的にまとめるのであれば
サニータイムの商品を買って頂いた暁には、私の周りの大好きな人達のお店や、拘りを持って作られたものや、私の周りのとてもミニマムな世界ではあるけれど、石垣島の循環の為に使われます(たまにお酒に消えたりするけど、それも、大事)。
今後もサニータイムの事を、多くの人に知ってもらえたら嬉しいし、率直な言葉で書くと、沢山売れたら嬉しい。
それは単純に私がお金を数える楽しみ以上に、私の大好きな人達が作り上げてくれたものだからであって、そこには大きな価値があると胸を張って言えるし、そんな大切なものを買って使ってくれた人も笑顔で喜んでくれるwinwinなものを作り続けたいと思うし、それはまた大好きな人達に渡るお金でもあって、更にそこを結んでくれた月桃や大好きな島の為にもっと環境に優しい、役立つものを作りたいって思う。
それがサニータイムの目指す超ミニマムであって絶対的な循環です。
うん、お金が好きなのって悪い事じゃない。
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