さあ、みんな!妖怪になろう! 『プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略』
「『人生の勝利条件とは、
ずばり笑えることである!」
まさにその通りだと思う。
どんなに周りから評価されようと
どんなにモノを手に入れようと
自分が笑えないなら
そんな人生は勝ちじゃない。
…
この本はタイトルの通り
「色々なことをあきらめる」ことを
薦めている。
「あきらめる」と何が良いのか?
本書では、以下の言葉が
繰り返されている。
あきらめることは
決してわるいことなんかじゃない。
それは殺されないための技術であり、
よりよく生きていくための教義なのです。
ようは「死なないで済む」のだ
今の日本で生きる限りは
お金が稼げなくても死なない。
それにも関わらず
お金や見栄をあきらめられずに
文字通り『命を落とす』場合もあれば
そこまでいかずとも、
自分の心を殺して生きているひとが
大勢いるのが、今の世の中である。
そういった人に
「生きる」ために「あきらめろ」と
この本は言っている。
じゃあ、ただ死ななきゃいいのか?
死んでないだけの人生なんてつまらない
そう思う人も多いだろう。
当然、それだけでは終わらない
「あきらめた」先にたどりつく所はどこか?
「あきらめる」とは、自分自身が
心の底から「本当に大切にしたいもの」を
守り抜く力です。
「あきらめた」先には
「本当に大切にしたいもの」が
待っているのである。
自分が本当に大切にしたいものを
明らかにすることが
あきらめる(明らめる)ことなのである。
そして
「本当に大切なもの」に気づき
他のことをあきらめ
他者の評価なんて気に留めず
ひたすら打ち込む…
こんな風に生きる人のことを
著者は「妖怪」と呼ぶ。
そういう人生に
憧れを感じないだろうか?
「妖怪」になりたいと
思わないだろうか?
この本が書かれた目的が
エピローグの最後の段落に
集約されている。
僕にとって
「しんどい人を減らす」
が少テーマなら
「ヤバい人(妖怪)を増やす」
は大テーマです。
上手にあきらめて、
みんなで楽しい妖怪になって生きましょう。
そして、妖怪になったら、
ぜひ僕に奢りに来てください。
読者からすれば
「楽しい妖怪になって生きる」
→楽しいから笑える
→勝ち
著者からすれば
「妖怪が増える」
→妖怪を見て笑える
→勝ち
これは正にWin-Winなのでは
ないだろうか?
…
本書には、
しんどい生活に殺されず
さらに、妖怪になるための方法…
すなわち「あきらめる」方法論が
様々に紹介されている。
「しんどい、死にたい…」
「「妖怪」になって楽しく生きたい…」
と思う人なら一読の価値があるだろう。
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