2020年11月5日
私は非科学的、非論理的なことを強制されることを蛇蝎の如く嫌う。バカな決まりに従うくらいなら死んだ方がマシだ。
しかし、当職場では、皆が「お上の決めたこと」には盲従し、思考停止している。お上に楯突いたら当地では生きていけないらしい。
しかし、ある決まりを制定したなら、決めた者は常にその根拠を明らかにし、状況が変わったり、矛盾が生まれれば決まりを見直すことは当然だろう。決まりからの逸脱事例が生じれば、私は決して放置せず、とことん追求する。
当院では県外の人間を「県外者」と呼び、悉く「コロナ感染者」として扱う。「県外者」と接触した場合には、二週間の禊(自己隔離)を済ませなければ、誰であろうと院内に立ち入ることは許されない。入院前に自宅だろうが、病院だろうが、「県外者」に接触したら二週間の禊。
スタッフの同居家族が「県外者」と接触したなら、上司に報告の上、感染管理委員会の沙汰を待つ。皆、真面目に従い、「夫が職場で、仙台から来た人と接触したがどうすればいいか?」「息子が受験で盛岡に行って良いでしょうか?」を委員会に諮り、委員が接触の詳細を聞き取り捜査し、怪しいことがあれば有給を使っての出勤停止となる。医療機関なら感染対策の名目で何をやっても許されるのか?
患者がホスピスへの転院を待つ間、誰が本人と「県外者」との接触を管理するのか?委員が毎日患者宅へ確認に行くのか?紹介元の病院が「県外者」との面会を制限しない場合には、委員が先方の病院に出向いて、「その患者の家族だけ」面会制限するよう指示するのか?
自分たちが決めた決まりを発効した限りは、決めた者に徹底的に執行していただく必要がある。私は彼らに徹底的に執行を求めて、如何にその決まり自体が愚かで恥ずかしいものか、決めた者たちに痛感させて、最終的に決まりを撤回させるよう働きかける。どこまでも、どこまでも、地獄の果てまでも追い詰めていく。