城壁を見ながら朝ご飯を食べたい。ランナー王国の地・チェンマイへ
バンコクから友人会いにチェンマイへ。
朝3時、我が子を起こさなぬようそっと寝室を出る。日帰り旅の始まりだ。
(チェンマイ編で1本のnoteにしようと思ったのですが、あまりにも長くなりそうだったのでターペー門編です)
久しぶりの空港、久しぶりの飛行機
かつては1人で国際線に乗ることも多かった。が、コロナ・妊娠・出産と経験し、1人ぼっちで空港に立つのはいつぶりだろうか。
チェックインを終えゆっくりしている時間はない。速足でゲートへ向かう。ラウンジに寄る暇は無い。はずだが、どうしても気分を味わいたくて5分だけ寄り道しオレンジジュースをいただく。
産後半年。ホルモンバランスが崩れている関係だろうか、はたまた子を守らねばならない本能からか、熟睡できた日は1日と無い。
慢性的な寝不足だった私は、飛行機の席に腰を下ろした瞬間何かから解き放たれたように眠ってしまった。そして次に目が覚めた時にはチェンマイ上空にいた。
朝の美しいターペー門を撮りたい
朝7時。こんなに朝早く来てくれたカメラ友達には感謝してもしきれない。
私たちは朝食も取らず、お堀の周りを撮り歩いた。
四方およそ1.5kmの城壁とお堀に囲まれた旧市街地。5つの城門のなかで一番有名なターペー門。これまで4回ほどチェンマイに来たことがあるが、じっくりと城壁周辺を歩いたことがなかった。
有名な寺院へ
チェンマイの珈琲を飲みにカフェへ
雑貨を見にマーケットへ
旅行となると予定を詰め込み忙しい。
どうしても城壁が見たい。
朝の城壁がいい。
なんなら城壁を見ながら朝食をとりたい。
そんなことを言い出すので友人は驚いたに違いない。
朝のターペー門は美しかった。
朝の光が差し、托鉢を終えた僧侶たちが行き交う。
交通量は少なく、のんびりトゥクトゥクを止めて仕事を待つ運転手。
これから仕事に向かうのだろうか?赤いソンテウたち。
日中観光客で賑わうターペー門には鳩の餌を売るおじさんがポツリ。
地元の人だろうか?それとも旅行者だろうか?ジョギングする人々。
カフェStoriesで朝食を
意外と城壁を見ながら食事をとれる場所がないことに驚いた。
豪華な朝食でなくていい、壁を見ながら食べたいんだ。
そんな私の願いを叶えてくれたのが、カフェStoriesだった。
(ちなみに古い寺院や遺跡を見ながらお茶や食事ができる場所も探したが、私では見つけることができなかった・・・どんだけこだわるんだか笑)
7:40頃、カフェに入る。
時間が早すぎるため私たち以外に客はいないようだ。
(私にとって)特等席の城壁が見える窓際の席に腰を下ろし、メニューから朝食を選ぶ。あれもこれも美味しそうに見えるのは旅行でテンションがハイになっているからだろうか。
さて、朝食をとりながらゆっくりと城壁を見ていると
本の中でしか知らなかった歴史が現実味を帯びてくる。
歴史書の何%が実話か、という話ではなくて
当時城壁として使われていた壁がそこに存在し、都を守っていたお堀が目の前にある。それだけでいい。今は歴史学や地域研究をしているわけではなく、歴史の浪漫に浸っているところだ。
8:30に近づくにつれウェディングフォト撮影が始まり
徐々に観光客が増えてきた。
私たちもそろそろ次の場所に移ろう。