山奥の寺院はトゥンに彩られた鮮やかな空間だった|友達の実家に行ってみた(3)チャイヤプーム県
タイ > イサーン地方 > チャイヤプーム
友達の実家に行ってみた ◇ チャイヤプーム編 1 / 2 / 3 / 4
中華廟から戻るとお母さんにパートゥン(筒状の巻きスカート)を渡された。
「着てみて」
イサーン地方のパートゥン(筒状の巻きスカート)
チェンマイでパートゥン(筒状の巻きスカート)を買って、今回持ってきたことを友達に言うと、「それは北部のね。イサーンはイサーンで模様が違うよ」と。
確かに渡されたスカートは北部のものとは模様が違う。「持って帰ってね」と予期せぬお土産をいただき、申し訳なさでモジモジしていると
「この地域のパートゥンをあげたいんだよ。もらっておいて」と友達がフォローしてくれた。
それにしても素敵な色のパートゥン。事前に好みを伝えてくれたのか?頂いた瞬間お気に入りになった。
標準サイズからは程遠いミニマムサイズの私。気軽に洋服を買えない生活をして何年になるだろう。今回もガッカリしていると「調整するからね」とお母さんは針と糸を取り出し、ささっと整えてくれた。
出発、見たことない木の実、お昼ご飯はダム沿いで
ー 11:00頃
お父さんの車に家族で乗り込み、プラタート・チャイヤプーム寺院へ出発。親戚の男の子も一緒だ。最初はあまり話してくれなかった10歳の彼。ヘンテコなタイ語を話す外国人に諦めたのか、ぶっきらぼうだった返事は徐々に自然な会話になっていった。
山を車で突き進む。「この辺の土地安いよ〜。買ってレストランとか宿とかしたら?」と冗談を言い合う何気ない会話とは裏腹に、車のスピードは100キロ近い。
そしてまた、こういう時ほど自分のタイ語力が試される瞬間だと思っている。「何気ない心地よい会話」は意外と難しく、私の頭も車のスピード並みにフル回転し続ける。
車窓から、黄色いビワのような実をつけた木々が見えた。
ビワより丸く、木の実はラムヤイやロンコンほどの大きさだ。
マファイと言い、ラムヤイともロンコンとも別物らしい。
私が不思議そうに色々質問するもんで、車を止めて近くで見せてくれた。
チャイヤプーム県の名産でターマファイワーン村という美味しいマファイが取れる村があるそうな。
山を抜け、ダム沿いに出た。
カヌーで遊んだり魚釣りをしたり、山のあるチャイヤプーン県ならではのスポットだ。(レストランについては割愛。味は普通、料理が運ばれてくるまで40分以上….)
煌びやかなプラタート・チャイヤプーム寺院(วัดพระธาตุชัยภูมิ)
更に山の中を進む。お寺の看板が見えてきた。そして、広い駐車場に到着した。駐車している多くの車から人気の寺院であることがうかがえる。
車を降り、誰も何も言わず以心伝心で駐車場のトイレに向かったのは少し面白かった。
さて、寺院のトイレ。お寺のお財布事情がうかがえるスポットだったりする。水洗トイレ完備、数が多い、掃除が行き届いており清潔感が保たれている。予想通りだ。
どうやら最近お寺の工事が終わったらしい。鮮やかなトゥンに彩られた寺院内はとても美しかった。
建物の作りも大仏もとにかく美しい。青を基調としたところにオレンジをはじめ色とりどりのトゥン。思わずため息が出るほどだ。
ひと際美しかったのは、ランサーン様式とランナー様式が融合した仏塔だ。トゥンが真ん中の大仏を取り囲むように吊るされており、圧巻そのものだった。(写真に納まりきれずアップできないのがもどかしい!)
私たちは仏塔の中に入ると手を合わせ、祈りの言葉を唱えながら時計回りに3周回った。
チャイヤプームの地が辿ってきた歴史を仏像で表しているのか、仏塔の周りにある仏堂には、チェンセーン、ウートーン、スコータイ、ランサンと様々な様式の仏像が安置してある。
寺院内には僧院長がキャラクターとして描かれたエアコン完備のカフェがある。そこに立ち寄り珈琲を頼んでいると、そのご本人が目の前に。
日本の九州から来たこと伝えると、「つい先日、お寺関係で福岡に行ってきた」と、少しお話をさせて頂いた。こんなラッキーなこともあるんだなぁ。
寺院情報参考サイト:พระธาตุชัยภูมิ วัดอรุณธรรมสถาน ล้ำค่าสถาปัตยกรรม , สถานที่สำคัญ - อรุณธรรมสถาน พระธาตุชัยภูมิ , พระธาตุชัยภูมิ
場所:プラタート・チャイヤプーム寺院
次回(4)ではナコーンラーチャシーマー県(コラート)の寺院に行った話を。
▽ 友達の家に行ってみた チャイヤプーム編