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こうして私は強くなる。

彼氏とさよならをした。お互い今までわかってた、でも私は見ないふりしてた。好きだけど寂しい、辛い、でも一緒にいたい。人生矛盾してることばかり。今までは私が我慢してればいいんだって、そう思って過ごしてきた。でもいつからかもし別れたら解放されるのかなって考えが浮かぶようになって、さよならが言えれば楽なのになって思うようになった。

ラブストーリーは突然にって言うけど、別れだって突然やってくる。仕事の休憩中に彼の家に忘れたマフラーを今日取りに行ってもいい?って思いつきで連絡入れたらあっさりオッケーしてくれて。仕事終わりに1時間車を走らせて彼の家に行った。車のなかで「もしかしたら最後かもな」なんて考えちゃって。まさか本当になるなんて、いつか終わるんだとは思ってたけど今日とは思ってなかった。

彼とは3回目のお付き合いだけど、今までの別れは彼から一方的に伝えられたものばかりで。でも今回は2人で話して決めた。初めて話し合えた。3回目にしてやっと。遅すぎる笑
いわゆる私たちの別れた理由は価値観の違いってやつなんだと思う。仕事を頑張る彼は忙しすぎて私に割く時間がない。私も彼の事が好きだから会えなくて寂しいし、もっと会いたいとは思うけど彼がいてくれればそれでよかった。でも、私たちは休みも合わず、同じ県内に住んでいて車で片道1時間にもかかわらず月1会えるか会えないかだった。それがいいとは思えなかったけど、それでいいくらいには思ってた。彼と一緒にいれるならそれでいい、それを受け入れる。そう思っていた。もし一緒に住んでいたら違っていたのかもしれない。「普通の人ならもっと恋人に時間を割けるし、まだ若いんだから俺で終わらせたくない。もっといい人がいるんじゃないかな」と、彼は言う。確かに彼より時間に余裕がある人なんて探せばいくらでも居ると思う。でも彼よりいい人なんて私にはいない、少なくとも今の私にはいない。だけど、一回そう思ってしまったらそれを乗り越えるのはとても難しい。たとえ、私がそれでもいいと言ったとしても、きっと何ヶ月か後にまた同じ事で話し合わなくちゃいけなくなると思う。それならもう、ここで終わらせるしかない、今が終わらせる時なのかもと思って「それならもう終わりにした方がいいね」って初めて言えた。初めて私の口から終わりを言った。きっと明日も明後日もその先もしばらくは彼の事が好きだけど、彼の負担になりたくないから「そうだとしても私は一緒にいたい」とは言えなかった。俺よりいい人がいると言う彼と一緒にいる覚悟ができなかった。好きな人にそんなこと言われたらなんて言えばいいんだろう。そんなずるいこと言わないでほしい。私はあなたがよくて付き合ってるんだから。

もうきっと今日が最後だろうなって思ったからこの際自分が思ってること全部伝えようって思ったけど、そんな時に限って言葉は全然出てこないし、うまく伝えられない。結局私は「きっと明日も明後日もその先も80歳のおばあちゃんになるまでくらいはあなたのことが好きです」って愛の告白をさよならと同時にした。ちゃんとこれは愛の告白ですって伝えた。でももうそれが全てだと思う。私は彼が好きなのだ。世界で一番というより、私の人生で一番好きな人。だけど私のこと好きだった?とは怖くて聞けなかった。なんの答えを聞いてもたぶん受け入れられないと思ったからあえて聞かなかった。大事にしたいのは、私が彼の事を大好きだったって事だ。そんな人に出会えて私は今幸せだよ。本当に、出会ってくれて、仲良くしてくれてありがとう。涙はたくさん出たけど傷ついたかって言うと答えはきっと「いいえ」だ。24歳にして初めて納得のいく終わりを迎える事ができたと思う。きっと明日の朝起きたら彼の事を思って泣いちゃうと思う。ちょっとしたことで全然思い出すし、会いたくなるし、連絡とりたくなると思う。でも今の私ならこの別れを受け入れられる。そういうのもあるんだよって、仕方のないことなんだよって思える。そうやって私は少しずつ強くなる。彼と過ごした思い出が私の生きる手助けをしてくれる。

さよなら大好きな人。どうか少しでも楽しく生きてくれたら嬉しいです。今までありがとう。

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