読書論 本を読むことっていいことだっけ?

 一ついっておきたい。私は、いつかの記事で学校じゃ教えてくれないというものはカモにされるだけだと答えたが、最近の「教養ブーム」も「自己啓発本」と同列に扱うべきだと思う。これは、よくなかった。資本主義のカモになっていただけだった。私は、教養というのは、雑学のように身につけてはならないと考えている。何度も、同じことをいうが、自分に必要なものだけ学んでいくほうがいいと私は思う。それに、教養の入れすぎは、「中味のない人間」(1)になってしまう。
 私は、慰めものである、人文系をすべて売ろうと決心した。人文系は負けの正当化のためにしかない。即刻、捨てるべきだ。
 私は、自分のことを必死に拒否しようとしてきた。今あるのは、ハリボテの自分と、虚栄心のためにある本の、幻影城である。たくさん本のある様は如何にして、私に中身のないかを伝えてくれる。

 悲しき哉、人生。私は、絶望した。そして、自分を客観視した。多面的に見ようとしてきた。私は、私に向き合おうと決心した。

参考文献
 
(1)ジョルジョ・アガンベン 著ほか. 中味のない人間, 人文書院, 2002.12. 253p 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?