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韓国の菜食主義ブーム:食、ファッション、兵役にまで及ぶ波及効果

2021年の記事ですが、韓国でベジタリアンブームが起こっているとの記事を見つけたので、シェア致します。何と兵役でも対応しているとのこと、非常に興味深いです。
 
韓国で今、菜食主義が大きなうねりとなって広がっています。かつては肉中心の料理で知られた韓国ですが、最近では菜食主義への興味が高まり、企業や政府もその動向に注目を集めています。
 
韓国菜食連合の報告によると、現在約1500万人の韓国人が何らかの形で菜食主義を実践しており、その中でも約50万人が完全なビーガンであるとされているとの事です。韓国最大のポータルサイト「ネイバー」での菜食主義に関するブログ投稿は、2015年の7000件から2019年には約3万件に急増しました。これは、健康増進、倫理的な観点、環境保護、体重管理といった多様な理由から、肉の消費を減らすべきだと説く声が高まっていることを示しています。
 
このトレンドの影響は、食の世界だけに留まりません。人気歌手イ・ヒョリはテレビ番組でビーガンライフスタイルを披露し、ビーガン仕様のファッションアイテムを着用して注目を集めています。また、大手化粧品メーカーのアモーレパシフィックはビーガン対応製品を市場に打ち出し、その流れに乗じています。
 
食品業界では、ビヨンド・ミートやインポッシブル・フーズなどの代用肉メーカーが韓国市場に参入。スーパーマーケットやファストフード店では、植物ベースの肉製品が次々と発売されており、消費者の選択肢が広がっています。
 
さらに、この菜食ブームは兵役という国家的な制度にも影響を及ぼしています。韓国政府は、兵役中の若者に菜食オプションを提供することを決定。これにより、宗教的な理由や個人的な信念に基づき肉を避ける若者も、兵役を全うすることができるようになりました。
 
このように、韓国における菜食主義のブームは多岐にわたる社会的変化をもたらしており、今後もその動向から目が離せません。食の選択がいかに多様な社会的、経済的影響を与えるか、この国の例は明確にそれを示しています。
 
NEWS WEEK 参照
焼き肉王国・韓国にやってきたベジタリアン旋風
2021年02月15日(月)11時40分
ジェナ・ギブソン

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