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「未来のためにできること」は、「過去を大切にすること」

はじめに

昭和生まれの私にとって、未来とは鉄腕アトムやドラえもんに描かれた夢の世界でした。

21世紀になって四半世紀が経過します。当時の想像を超えて発展した分野がある一方で、失望せざるをえない現状も少なくありません。
「#未来のためにできること」がテーマになっているのも、未来に対する危機感の裏返しである様に思います。

科学技術の進歩

人類の発展には、科学技術が欠かせません。

例えば、私たちが当たり前に使っているスマートフォンやインターネットのない生活は、今や考えられません。日常的に食べている農産物や、お世話になっている医療技術についても、近年の技術進歩は目覚ましく、まさにアトムの時代とは隔世の感があります。

実は私自身も、恥ずかしながら生命科学系の博士号をもつ科学者の端くれですが、少し前までは、科学こそが「未来」を創るために必要な全てだという感覚を持っていました。

ところが、これだけ科学が発達し、なお加速している感さえあるのに、終末時計は過去最短時間を更新し続けています。2024年1月23日現在、人類に残された時間は、わずか90秒です。

科学技術の進歩が、未来を造れていないとは、どうしたことでしょうか。

歴史を学ぶ

私も知らないうちに年齢を重ね、そろそろ現役世代を終えようとしています。
少し時間ができたので、自分の生業としてきた分野以外にも目を向ける様になりました。その一つとして、自分の住む奈良について関心を持ち、知りえたことを、このnoteでも記事にしています。

奈良は古都で、歴史的な文化資産が多くあります。奈良を学ぶことは、歴史を学ぶことでもあります。その中で、いま世界で終末時計の残り時間を短縮させている要因になっているものが、遠い昔から殆ど同じ構図で存在してきたことに、改めて気づかされました。

世界各地で起こっている紛争。人権侵害。権力をめぐる闘争…
全てがこれまでの歴史の中に記録されています。そしてそれらが、世の中を決して良くしなかったこと、多くの不幸な人を生み出したこと、そして手段を選ばず権力を追求した者が、最終的には人々の力で斃されたことも、明確に示されています。

どうして歴史に学ばないのでしょうか。

過去を大切にすること、伝えること

いま、自分が未来のためにできることは、過去を大切にすること。歴史を学び、多くの人に関心をもって貰うべく伝えることかと思います。

頑張って続けていくつもりです!

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