ホネホネサミットin静岡に出展しました
ホネホネサミットとは
ホネホネサミットは、全国各地の博物館・大学などで標本づくりをされている団体・個人が一堂に集ま り、それぞれの技術を伝えあい、標本の魅力を発信する一大イベント。静岡県では初開催となります。
イベント内容
ブース展示コーナーと招待講演が2題行われました。
今回奥大山パークレンジャーはブースに出展しました。
ブースは44団体出展していました。 今回は関東での開催ということもあり半数以上の団体は関東から来られていました。また開催地域は駿河湾 に面しており、海水魚の有名な産地でもあることから出展団体の多くは魚類の標本がメインであり今までとは少し変わってました。
また、博物館、民間団体、大学、高校と様々な主体が参加していた。地方自治体からの参加はうちだけでした。
奥大山パークレンジャーの出展内容
今回は奥大山パークレンジャーとして出展しました
内容は奥大山パークレンジャーの活動紹介と奥大山に 生息する生き物達の標本展示です!
【奥大山パークレンジャーの活動紹介】
A1パークレンジャーの活動紹介ポスター
パークレンジャーカード
【標本展示】
アナグマ テン ウサギ キツネ タヌキの毛皮と頭骨の標本
ヒキガエルの皮と骨 マムシの液浸と全身骨格標本
出展してみての感想
●ブースに関して
今回ホネホネサミットへの来場者数はおおよそ2000人弱となっている。そのうちパークレンジャーのブースにまで足を運んでくださったのは300~400人程度だと思う。客層は地元(清水)の方が半分ほ ど、また体感であるが家族(子連れ)が6割 学生2割 骨好きの1人の方2割だった。 一番ウケが良かったのは哺乳類の毛皮でありどの客層にも受けが良かった。またヒキガエルの皮もインパクトがあり素通りしかけた方の足を止める効果もあった。
●哺乳類の毛皮に関して
今回のサミットの出展団体の特徴として魚類の標本展示が多かった。そのため例年と比べても哺乳類の 展示が少なく毛皮に至っては私達のブース含め数団体しか展示していなかった。 また毛皮の展示の仕方として、他のブースではパーテーションにつるしていたり、他の標本にかさばら せておいていたりと触ってよいものかわかりにくい状態であったが、パークレンジャーブースでは机の上に開けて並べおき、触ってもよいという文言のかいた案内も設置したのでブースの前を通りがかった 殆どの方に触っていただくことができそこから会話を弾ませるきっかけにもなった。 また、既に標本づくりの活動等をされている方からはどうやってなめしているのか・処理について、手法に関する質問も多く標本作成について有意義な情報交換も行うことができた。
●感想
ホネホネサミットに初めて参加したのは14年前の小学校5年生の時で、その時に初めて標本づくりと という世界にであった。そして昨年数年ぶりにホネホネサミットに足を運び、そこで来年はパークレン ジャーとして出展してみたいなと思い今回出展へと踏み切った。 イベント当日は出展者同士の交流より一般の方との交流が主であった。一般の参加者は清水の地元の 方、特に親子が多く初めて手にする野生動物の毛皮や骨格標本の数々に感動している方が多かった。 そして「清水ではタヌキしか見ないなぁ」という自分たちの故郷の自然を振り返り鑑みる発言が多く そこで今回出展してよかったなと思えた。 昨今では自然と触れ合う機会というのはどんどん減ってきているように感じる。以前鳥取自然環境館 行った出展でのイベントでも毛皮標本をみて「これ生きてるの?」と聞いてくる子供が殆どであり、大 変衝撃を受けた。野生動物も私達と同じ生き物であるということすら判断つかないというのが今の子供 の自然感なのだと痛感した。 そんな自然との触れ合いが減っている中、このように体験を通じて自然と触れ合える機会というもの は凄く重要であり意義のある活動だと思う。そしてパークレンジャーの仕事というものはこの様な機会 の創出に直接的にアプローチをかけられる社会にとっても有意義な仕事であり、その仕事ができている ことはとても恵まれていることだと改めて感じました。