鏡ヶ成の選択的草刈り
こんにちは!奥大山パークレンジャーのグラフです。
今回はつい先日に行った活動報告です。
大山隠岐国立公園内に位置する鏡ヶ成(かがみがなる)にて、4月に山焼きを行った草原及び湿原で、生物多様性の維持・回復を図るため、植物観察を行いながら、選択的草刈りをしました。
鏡ヶ成の特徴と課題
大山南麓に位置するブナ林に囲まれた高原の鏡ヶ成(かがみがなる)には、この地域では珍しい山岳湿原があります。多様な植物が生育する草原が広がり、秋には美しいススキ野原となります。ここでは現在、縮小傾向にある湿原を再生させるため、湿原再生プロジェクトを行っています。その美しい草原は多くの自然愛好家や観光客に親しまれています。
選択的草刈りの方法
地図と目印杭を参照して各処理区の境界線部をロープで区切る。
残すべき植物に細竹で目印をつけ、その周辺を手鎌で刈る。
刈払い機で、各処理区ごとに決められた高さで選択的草刈りを行う。
2 の特に残すべき植物の見分けが難しかったです!
草刈りの実施と課題
・各機関との連携:今回、大山隠岐国立公園鏡ヶ成保全再生活用協議会が中心となり、官民学、一般の参加者の方など多くの方々のお力のお陰で行えました。今回のように観察をして草刈りができ、皆様と楽しく汗をかくことが出来ました!
選択的草刈りは労力と費用がかかる作業なので継続的なご協力が必要です。
・環境への影響: 草刈り作業自体が環境に一時的な影響を与える可能性があります。今回もご指導いただいた先生の皆さまの指導をもとに慎重な計画と管理が求められます。
まとめ
草刈りをしている鏡ヶ成の選択的草刈りは、美しい自然景観と貴重な生態系を保護するための大切な取り組みです。各機関の協力を得ながら、自然を愛する多くの方に楽しく関われる方法で草原の手入れを行っていくことが、この地域の自然を守る鍵となると思いました。
これから草原の花々が美しく咲きます。ぜひ鏡ヶ成の草原に遊びにきてください。
グラフ