堅果類(けんかるい)調査。
こんにちはパークレンジャーのグラフです。
山や森の中を歩いていると、足元にドングリなどの木の実が目に付く季節になりました。ドングリ、ブナ、クルミ、クリ、マツなど堅い殻をもった実のことを堅果類(けんかるい)と言います。
奥大山の自然豊かな地域には、これらの堅果類が豊富に自生しています。そんな堅果類を奥大山パークレンジャーで調査をしました🧐
堅果類は野性獣の重要な餌資源となり、調査することで野生獣の生育状況を調べる際の基礎資料になります。🦌🐻🐗🐭
継続することで貴重なデータとなります。例えば、ネズミ、イノシシ、シカ、クマなどがこれらの堅果を集めて食べます。また、堅果類は種子としての役割も持ち、動物たちが食べ残したり、埋めたりしたものが新たな樹木として成長することもあります。
今回調査したところ、日当たりの良いところでは結実が確認されましたが、森の中にある高い木などではほとんど確認されませんでした。足元にはたくさん落ちていたので調査時期が少し遅かったかもしれません。
調査方法は30秒の間にカウントする方法で調査しました。とても首の凝る作業でしたが、堅果類の調査は森林の健康状態や気候変動の影響を知る手がかりとなります。
例えば、堅果の収穫量が年ごとに変動することは、気候条件の変化や動物の生息数の増減に関連している可能性があります。また、堅果類の豊富さは、森林の再生能力や野生動物の生存に大きく関わるため、これらのデータは地域の自然保護活動にも役立ちます。🔍