「消えたママ友」を読んで③
②はこちらです。
「ママ友」って何?ということも、あらためて考えさせられます。同じく野原広子さんの漫画で「ママ友がこわい」も読んだのですが、「子どもがいなかったら、べつに仲良くなんてならない」みたいな登場人物のモノローグがあって、そのセリフをヒントに考えてみると、「未知の人間と交流しなければならない」ってことかなぁ?交流も含まれるんじゃないかなぁ?とまずは思いました。
共通しているのは子どもがいるということだけで、あとは年齢も、出身地も、家族構成も、趣味も、全く知らない、あるいは違う。昔から知り合いだったとしても、結婚して子どもがいたら、昔とは違う、という見方もできないでしょうか。
反面、お互いに子どもがいると、「この人も日々、大変なんだろうなー…自分もだけど…」と、良くも悪くも「わかり合える」とすぐに思ってしまう面もあり、実際にわかるから、協力し合うしかないことも出てくると思うのです。
具体例としては、働いているママたちの負担をなるべく減らす、というような配慮が、行事の係を決めたりする時によくありました。
それと、漫画の中にはそういう場面はないけど、きっと4人とも、「夫はほんとうの意味で味方ではないし、助けてもくれない」というような孤独感を持っていると思います…笑。
一部分ではありますが、このようなことから、子どもがいるという共通点だけはあるけれど、あとはまったく未知の人間の集まりの中に入りつつ、昨日書いたような、いろいろあることも引き受けながら協力していく、という、人と人が繋がる基盤が描かれているようにも読めるのではないかなと、わたしは思ったのでした。
④に続きます。