感想文「消えたママ友」を読んで④
③はこちらです。
*今日もネタバレあります。
それに子どもって、「パパとママケンカした!」とか言っちゃたりするし、風邪ひいて休んだりもしますし、なんか隠してる場合じゃないんですよね笑。自分も風邪がうつるかもしれないし。
漫画の中では、消えたママ=有紀ちゃんの子どもが、3人のママのうちのひとりに、「ママなんかいなくていい、だってバカだもん」とか言ったり、虫をたくさん捕まえるのはいいんだけど、「……そのままでいいいんだろうか……?」みたいな状態になってて、しかも、「こういうの好きでしょ?」って言うんです。
このへんはちょっとホラーっぽいのかもしれませんが、絵柄がかわいいのでホラー的なこわさよりも、人間の持つ怖い面が子どもを通して描かれてて、かなり心に残ります。
このシーンを読むと、有紀ちゃんから子どもを奪って、あんたらはいいかもしれないけど、おい、どうなんだよ?!って、正直、思います笑。この漫画の中で、わたしが最も暗澹とした気持ちになった部分だから、ある意味の結果に対しても、漫画とはいえ、怒ってしまうのかもです。でもそれも、作者の描き方が素晴らしいからだと思います。
それと、たいへんおこがましいのですが、空白とか余白があることで、より伝わってくるものがあったり、人物のモノローグだけが、コマに、ぽつん、と書かれているのが、創作するうえで参考になるなぁと思い、
いまリライトしている自分の小説が、基本的に説明しすぎ、書きすぎ、だと思うのでした………。毎日、そう思っているんです…………。
心理メカニズムの部分は描いてて楽しいのでなるべく描きたいんですよね~。
とにかく、野原広子さんの漫画を読んで、あえて描かないようにする部分もあった方がいいかなとか、とにかく書くか……など、創作するうえでも、とても学ぶところが多く、考えさせられているのでした。
野原広子さんの作品は全て揃えたいなと思っています。