シンバルを演奏した時の話
今日は、中学生の時に吹奏楽部で本番の演奏をした時の、あるハプニングについて書きます。
その日、体育館のステージで演奏がはじまり、さあ、ラストの曲。スーザのマーチ(行進曲)→曲名は忘れる。
わたしはシンバルを担当していて、指揮や全体に合わせて懸命に4分音符を刻んでいた。そして、とてもじゃないけど、楽しく演奏することなんて出来ず、たぶん、途中でどこを演奏しているかわからなくなっていたと思います。
それもそのはず、中学1年生の春に入部したのではなくて秋に入部したわたしにとって、おそらく、初めてのステージでの本番……。
しかも、シンバルってけっこう重い……。しかもずっと4分音符刻んでる…楽譜もどこ見たってだいたい4分音符~~(泣)。ますます、どこがどこだか、なにがなんだか。
でも、ふだんの部活動で合奏していたので、曲調でなんとなく最後が近づいてきているのはわかる。わかるけど……。
そうこうしているうちに、一応シンバルを鳴らし続けながら、みるみるうちに曲は進んでゆき、とうとう全員で「ジャンッ!!」と音を鳴らして曲が終わった。
はずだった。
しかしその後すぐに、わたしのシンバルだけがもう1回「ジャンッ!」と鳴り、「ジャン、ジャンッ(←シンバルのみ)」となってしまったのだった……。すぐに、シンバルの音を止めたので、体育館にシンバルの音だけが響き渡り…ということにはなりませんでした…。
それにしても……。最後の音シンバルじゃないから…。最後は全員で「ジャンッ!」って終わるの。スーザも「おれそんな楽譜書いてないし」って言いそう。
あの時のショックといったらなかったです。自分が間違えたんだけど、なんかびっくりしちゃってました。はぁー、書いててもちょっと疲れた(笑)。
ただ、聴いてる方からすると、「へぇ~、こんな曲なんだぁ」と思うかもしれないんですよね。なので、そこまで気にしなくてもいいといえば、いいんですけど。
ハプニング、なんて最初に書きましたが、要は、落ちたってことです。演奏している時に間違えたり、どこをやっているかわからなくなって演奏できなくなることを、落ちる、って言うんですが、まあ、失敗談ということでした~(笑)。
毎日ドラムを練習したり、娘に少しだけアドバイスなんかしている時に、いつもこの音楽(打楽器)を演奏する時のこわさが、わたしの中にあるように思います。
あの時ほど、実際に楽器を演奏し、合奏するということの、おそろしさやむずかしさを体験したことはないかもしれません。それがだんだん、楽しさや充実感などにもつながってゆくのですが。
毎日ドラムを練習したり、娘に少しだけアドバイスなんかしている時に、いつもこの音楽を演奏する時のこわさが、わたしの中にあるように思います。