存在だけで原動力になる

 最近思うことの一つとして「一人じゃ限界がある」というものがあります。

 これは「一人でできることには限界がある」とはちょっとちがうんです。能力としてできない、というよりも、誰かの存在がないとやろうとしない、という感じです。

 思えば日常においてもそんなことはありました。身近な例でいうと、自分一人のときは料理なんて適当に済ませるけど、誰かがいるとなると見た目に気を付けたり品数を増やしたりしようとする気になる。

 これって「そうしなきゃいけない」という義務ではなく、ただ純粋に相手のことが好きだから、という気持ちが強いです。(相手にもよりますが)

 あと、車の運転が苦手なんですが「この人のためなら喜んで運転します」っていう相手がいるんですよね。運転が苦手、といっても下手なわけではなくて、初めて行く場所だと不安だからという気持ちの面で苦手なんですが、案外行ってみたら平気ということも多い。でも一人じゃ行こうとしないんです。これは小さな例ですが、こういったことが結構あるなと思ったんです。

「お互いに支え合う」というのは、自分ができないことを相手にやってもらい、相手ができないことを自分がやる、という意味だけだと思っていました。だけど、自分一人でやってみたらできるけど、それは自分のためだけじゃ発揮されない、というかそもそもやろうとも思わないものがあるんじゃないか。

 そういう意味でも、誰かの存在ってすごく大事だなと思います。

 自分じゃできないことをやってもらう、という意味でも誰かを必要とします。だけど、自分の枠を広げる、可能性を広げる、という意味でも誰かの存在ってすごく重要なんだな、とも思います。


 

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