おしりだって洗ってほしい
おしりだって洗ってほしい
画期的、または革新的ともいえるキャッチコピーである。
1982年不思議系キャラの戸川純を使ったTOTOのCMで、温水洗浄便座として有名なウォシュレットである。
このコピーをつくったのは、仲畑貴志である。
当時のCMにおいて、
“おしり“
という言葉を使うというのはタブーであった。
どこかしらエロチックな印象をもたれるからである。しかしながら、あえて、そのタブーに挑み、結果として、いまやウォシュレットはなくてはならないものとなった。
冒頭で、画期的、革新的といった表現をした。言いかえれば、虎穴に入らずんば虎子を得ずといったように、危険を冒さなければ、成功の果実は手にはいらない。
昭和の時代だからこそできた挑戦とも言えるのではないか?
というのも、昨今、コンプライアンスというのがあたりまえとなり、それに抵触するものは排除されてしまう。リスクを冒してまで挑戦はしない。
スポンサーは消費者の機嫌を損なわないように、色々と目を光らせている。下手すると、不買運動により、企業の業績に直結する。
当然、売り上げが減れば、企業としてはコストカットをする。そうなれば、社員の給料、人員削減という憂き目をみる。
テレビ番組の製作も慎重になり、過激な印象をあたえるものをさけて、テレビ離れに拍車をかけているんだろう。
テレビっ子であったボクもほとんど観ていない。
今は、YouTube、Netflix、TikTokで、自分が面白いと感じるものをみてる。
Netflixでは、地面師たち、極悪女王、忍びの家などは面白い。製作費も半端ないし、何より物語の展開がいい。
中だるみもなく、最初から最後まで飽きない。
YouTubeのコンテンツでは、心霊を扱ってるものをみたり料理のレシピや作り方をみたり、雑学などを取り扱っているものや、自分の趣味であるバイクチャンネル、お笑いなども見れる。
たしかに、昭和生まれのボクには生きにくい社会だ。それでも生きていくには時代にあわせて、アップデートしないといけない。
頑なに、こんなものはボクには合わんといったところで、意地をはってもご飯は食べれないから。
とは言え、昔の価値観がすべて悪いのかと聞かれたらそうではないと言える。時代が間違うこともある。
昔は、アメリカでは禁酒法があったのだからね。
悪法と言えるものだけど、それは永続的なもよではないと歴史が証明してるから。
過去の遺物と言われるかもしれないが、温故知新という言葉もあるように、昔から学ぶべきところはある。
栄枯盛衰、驕れるものは久しからず。
昭和は古典になるのかどうかはわからない。でも、ボクがおじいちゃんやおばあちゃんから学んだことが、今でも大事にしてることがある。
これから先、ボクの寿命が尽きるまで社会がどうなるのかを見届けていきたい。
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