就活こんな感じで終わらせました(二度とやらない)
大学四回生ということで、3~4か月前まで就活を行っていた。早い人は三回生のうちに内定を貰っているらしいが、インターンをそこまでしっかりやっていなかった私は四回生になって貰った。結局、内定を三個頂き、その中からとある東京のゲーム会社に、「アシスタントプロデューサー」という職に就職を決めた。
私の就活の体験をこれから記すので、これから就活をしようと思っている人、特に文系からゲーム業界を目指す人はもしかしたら参考になるかもしれない。「こんな人もいるんだ~。」くらいで読んでいただけると助かる。
インターン
三回生の夏から始まるインターン。行きたい業界は「ゲーム業界」とはっきり決まっていたので、ゲーム業界の中でも大手(〇ンダイ、コ〇ミ、セ〇など)のインターンばかり申し込んでいた。会社説明会を受けたり、1Dayのインターンに参加したりもした。選考優待(選考を早く出来るやつ)を貰って浮かれていた。
大手ばかり受けていたため、当然良い結果が沢山返ってくるわけもなく、この時点でモチベーションを維持することが大変だった。周りは二週間のインターンに行っているのにもかかわらず、自分は説明会や1Dayくらいにしか行っておらず、とても焦った…ことはなく、「まあ秋くらいから頑張ればいいか。」と思っていた。
大手ばかり見すぎた
今思えば、名前を知っているところ以外もきちんと調べて受けるべきだった。ここでどれだけ頑張れるかで、この先どれだけ早く楽に内定が取れるか変わってくるからだ。このインターンや説明会で少し選考が早くなったとて、落ちてしまえば夏に何もしていないのと同じだ。長期インターンは落ちたとしても「ガクチカ」として話題に出せる。しかし1Dayと説明会だけだと何も残らない。
「ガクチカ」が他の人とかぶりそうな場合、インターンはマジで頑張った方がいい。たとえ希望していない企業、規模だとしても、希望する業界なら積極的にインターンを志望するべきだ(業界のことより知ることが出来るしね)。
これは選考にも関係するが、ゲーム業界の大手はとても受かりにくい。説明会でYouTubeが同接一万人とか行くのに30人くらいしか通らない。さらに上には高学歴がいる。私がどれだけ過去最高ベストエラーESが書けても、高学歴の書く駄文には敵わない。さらに部署によっては顔採用がある(らしい?)。美人な高学歴なんてそこらへんにうじゃうじゃいる。本当に受からない。大手ばかり見ずにその下、その下…を見ていかないと、馬鹿みたいに落ちるESに精神が破壊されてしまう。
自己分析
自己分析をしろしろと就活アプリや大学は言ってくるが、私は自分のことはかなりわかっているのでそこまで力を入れなかった。これは、自分が何が得意で何が苦手か、集団でどういう立ち位置なのか、0から1を作る人か1から9にする人か9を維持する人なのか、ということがわかるためであると思う。それがわかれば、自分がどんな職種に向いているか自ずとわかるのだろう。
業界と会社と職種選び
私は過去に、生徒会長をしたりサークルを作ったりしていたので、人前に立って0から1、1から9が得意であることが分かっていた。そのため、職種は集団をまとめたり、自分からアクションを起こすことが出来るものを希望していた。
また、会社としてインターンでは大手ばかり志望していたものの、中小企業を希望するようになった。大手では人が多いので好き勝手出来ないからだ。私のように自分が何かしたいんです!!!という出しゃばりタイプは中小企業の方が人とこれまでの慣例が少ないため、自由に色々出来ると考えたのだ。
業界は自分の大好きなゲームに携わりたいためゲームにした。業界選びに苦戦している人を良く見かけるが、自分の好きなものでいいのではないかと思う。酒が好きなら酒類業界、生き物が好きなら動物業界、服が好きなら服飾系…といった感じだ。好きなものの方が、やる気が出る気がするのだ。まだ働いたことはないけれど…。
なんとなく営業職
これは会社説明会で言われたのだが、「なんとなく営業職」を志望することは危険らしい。一言「営業職」といっても、やることは外回りだったり契約をとったりだけではない。同じ「営業職」でも、やることが全然違うといったこともある。金融で企業相手に融資に関する営業をすると思っていたら、個人の方向けに口座開設などの営業をすることになった…といった感じだろうか。営業職をしたい人は、会社ごとに営業で何をするのかきちんと見ておくことをお勧めする。
ESと面接
ES
大学やエージェントなどにESの添削は頼まなかった。友人に読んでもらい、変な書き方や言葉使いをしていないかは見てもらった。また、AIを使って志望動機を書いたりもしなかった。結局面接で聞かれるので、自分の言葉で考えた方が受け答えはしやすいからだ。
「ガクチカ」、「自分の弱みと強み」、「バイトの話」、「なぜこの業界を志望したのか」は、かなりの頻度でESに書いたり面接で聞かれたりするので、あらかたひな形を作っておいて、コピペしたり少し付け加えたりしておくと時短になる。
また、よく「大学生活での写真と何をしているのかの説明」みたいな設問があった。陰キャ殺しすぎる質問だ。おそらく大学時代に引きこもってたかどうか探りに来ているのだ。引きこもっていた私には辛い一問であった。大学時代に誰でもいいので人に囲まれて何かしている写真を一枚だけでも撮っておくことをお勧めする。私は時すでに遅し、部屋で一人でいる写真しか撮れなかった。
面接
面接の模擬面接はやらなかった。模擬面接をしなくても、沢山面接すれば結構慣れてくるので安心してほしい。志望理由とガクチカ、強み弱みだけ暗記して、その他は面接官の人とおしゃべり感覚で行った。飛んでくる質問なんて考えても全然わからないので、私は雑談感覚で臨んでいた。その方が緊張もしなかった。質問の中にはすぐには答えられないようなものもあった。その時は正直に「少し考えてもいいですか?」と時間を貰ったり、本当にわからないことを聞かれたら「わかりません。」と答えていた。
銀行の二次面接で、「銀行のイメージとその理由」を聞かれたとき、何も思い浮かばずに、「半沢直樹を見て、パワハラが多いイメージを持っています!」と答えてしまったことがある。しかし面接は合格した。こんな受け答えをしてしまった人もいるので、安心して臨んでほしい。
多趣味の人へ!おすすめのガクチカ
ガクチカを言う際、私は多趣味だったため、「○○(マジのガクチカ)と趣味を頑張りました!」と言っていた。趣味に関して、大学生は時間が沢山ある→いろんな趣味に挑戦した、例えば~(ここで変な趣味四つくらい挙げる)という文言を言っていた。すると、趣味に関して深堀してくれて、話は弾むし覚えてくれるしで一石二鳥であった。三回くらい面接があったので、その趣味の話をする時、「前回はこうだったんですが、最近はこうなったんですよ~。」という風に言うと、同じことをずっと聞かせる羽目にならなくてよかった。
麻雀と爬虫類に関する話題は結構盛り上がり、「好きな役は何?」だったり、「なんで爬虫類??」だったりと、いろいろ話すことができた。し、私自身をより知ってもらえたと思う。とある銀行を受け、内定を頂いたとき、麻雀や蛇の話を面接でする人はいなかったようで、記憶に残ったと言って頂いたことがあり、とてもうれしかったことを覚えている。
趣味の話は、自分のことを知ってもらえる上に記憶に残りやすいので、ぜひ面接で試してみてほしい。
本選考
受けた企業
本選考が始まると、ゲーム業界のディベロッパーを中心にESを出した。大手パブリッシャー企業は、三月四月にはほとんど採用が決まっているみたいで、ESを出したものの結果は一か月後がほとんどだった。三回生のうちに大手企業の内定を得られなかったら、大手は諦めて他を見た方が良いかもしれない。
また、ゲーム業界だけでなく、金融として地銀やITも受けた。ゲーム業界は志望する人が多く、採用人数も少ないため、全滅したときにどうしようもなくなってしまうため、採用人数が多く、興味のある業界を受けた。一つでも内定を持っていれば、自分の行きたい業界へチャレンジ出来るので、採用人数の多いところは受けておいて損はないと思う(面接の練習にもなる!)。
服装
パンツスタイルのスーツを着用。鞄は黒い革のものを大学用で使っていたので、それをそのまま使っていた。髪型は触覚をバリバリ出していたが特に何も言われなかったし、それが理由で落ちることもなかった。中学の先生より寛容だった。
一度パンプスが嫌で、ドクターマーチンの可愛い革靴で二次面接に臨んだことがある。面接が終わり、「かわいらしいおしゃれな靴ですね。」と面接官に言われたので、「一番のお気に入りなんです!」と答えて外へ出た。後から調べるとドクターマーチンはダメらしい。最後の言及はもしや「舐めた靴出来てますね。」という意味だったのか。と思ってると、その面接はお祈りされず最終面接へ進んだ。
うっかり靴下を間違えたり、変かもしれないと思ったりするかもしれない。しかし、ドクターマーチンを履いても面接に落ちなかったので、あまり服装に気を取られず、面接に集中して頑張ってほしい。
マイナビとかリクナビとか以外に使ったもの
①ABABA
これが直接内定に繋がったことはなかったが、最終面接で祈られたときの心の安定剤になった。結構有名な企業もあり、ベンチャーばっかりってことはなかった。ただ、ベンチャー企業が多いことは事実だ。
最終面接までいった証拠を提出すれば利用出来、一次面接スキップだったりES免除だったりと恩恵を受けられる。また、マッチング機能でスカウトされることもあるので、思わぬ企業との出会いがあるかもしれない。LINEで利用できるのも楽だった。
②Offer Box
自分で調べて持ち駒を増やすには限界があるので、このサイトを使っていろんな企業を知り、選考を受け持ち駒を増やしていた。自分がオファーされる側なので、自分のことをプロフィールに書くこと以外特にやることはない。ただ、自分から気になる企業にアプローチすることも出来る。
オファーが来ないという口コミを見たが、そんなことはない。きちんと書き込むところを書き込めば、毎日どこかしらかからオファーが飛んでくる。オファーが来ないのは、きちんと書き込むところをさぼっているからだろう。
ベンチャー企業が多い中、上場企業や有名企業も多く登録しているみたいで、ベンチャー企業からばかりオファーが来る、といったことはなかった。ただ、自分の志望する業界以外からもオファーが来るので、この業界以外行きたくない!という人には不向きだろう。逆に、いろんな業界をみたい、あまり業界は絞っていない、他業界の持ち駒を増やしたい人にはお勧めである。
③iroots
このサイト(アプリ)では、ある業界のいろんな企業を知るために使っていた。先ほどのOffer Boxとは違い、登録した業界の企業が結構多く出てくる。ベンチャーも中小も大手も入り混じっている感じだったが、体感中小とベンチャーが多い気がした。業界の中の企業を沢山知り、選考を受けたい人にお勧めだ。
このアプリも先ほど同様、自分のことについて書く必要がある。かなりの字数が必要なので、時間はかかる。その後、スカウト的に向こうから連絡が来たり、自分から気になった企業に「いいね」をして、上手くいけば「いいね」をした企業から連絡が来たりといった感じだ。Offer Boxよりオファーが来る数は少ないが、0ということはない。さらに、大抵ES免除で一次面接といった特典がついていることがほとんどであった。内定が取れるスピードはこのサイトが早いかもしれない。
他の人にあるかはわからないが、私の場合、irootsの運営の人から個人的にコンタクトがあり、就活の相談や面談、お勧め企業とのマッチングを行ってくれた。irootsに紐づいている自己分析の解説もしてくれ、かなり親切だった。
私はこのサイトで、IT企業の会社をいくつか受けた。沢山面接をすることになり、ESを書く必要がなかったので、面接の練習には持って来いだと思った。
私文からゲーム会社へ
そんなこんなで、銀行やITを受けたものの、当初の希望通りゲーム会社へ行くことが出来た。文系からゲーム業界となると、有名なパブリッシャーは高学歴の方に椅子をとられてしまうので、非常に難しい。ただ、ゲーム業界はパブリッシャーだけでなくディベロッパーの会社が沢山あり、中小企業でもしっかり体制が整っている所は多い。なので、パブリッシャーだけでなく、ディベロッパーの会社も見てみてほしい。しかし、ディベロッパーで文系職を募集している所は少ないので、とにかくいろんなゲーム会社の説明会に参加して募集しているのかどうか探る必要がある。そして募集していたらつべこべ言わず応募するのだ。他業界と比較して、文系からゲーム業界はかなり狭き門だと感じてる。そのため、沢山応募して数うちゃ当たると思って頑張ってほしい。
私文は高学歴や理系だけでなく、専門学校の人とも戦わなければならない。より個性を出して、面接官の人にファンになって貰う必要がある。個性全部出しを意識して面接に臨んだので、上手くいったのかもしれない。
おわり
ずっと大学生で働かずに暮らしたかったが、そんな願いが叶うことなく就活をした。本格的に動き出したのは三回生の冬だったが、何とかはなるので安心してほしい。ただ、早くやればやるほど先が楽になるのは間違いないだろう。就活をこれからする人、今している人、ともども頑張ってください。