天気の子を鑑賞後、君の名は。を再評価してみました。
話題作、天気の子を見た後に思った感想は君の名は。をもう一度見たいなでした。
という事で今回は君の名は。を10点満点で再評価してみたいと思います。
邦画歴代2位の興行収入を誇る名作の評価はどうなるのか?
久々に君の名は。を視聴した後にスパークルの公式MVを見ましたが最高ですね。
天気の子の感想と興行収入予想記事はこちら
では今回はいきなり
10点満点評価をしてみたいと思います。
3年前の映画なのでネタバレしても大丈夫だとは思いますが、ネタバレが嫌な方は見ないで下さい。
10点満点評価
世界観8
爽快感9
ワクワク8
キャラクター8
ストーリー8
ギャグ6
テンポ8.5
ド派手さ6.5
青春感 7.5
アニメーションの美しさ 8
音楽9
女性キャラの可愛いらしさ8
(10点満点評価の大体の意味合い)
10…史上最高レベルで文句なし
9…映画の魅力の核となる最高峰のレベル
8…非常にハイクオリティで映画の武器となるレベル
7…中々高いレベル、好印象なレベル
6…合格点レベル、映画を見ていて特に不快感を感じないレベル
5…クオリティが低いが我慢できるレベル
4…映画の印象に悪影響を与えるレベル
3…映画全体の印象に多大な悪影響を与えるレベル
2…これ一つで映画が全部台無しレベル
1…絶句
まず
世界観は8点と非常に高い数値になりました。
田舎の表現と眩しい東京の表現が素晴らしいですね。
どちらが劣る、優れているではなく、入れ替わりを通じてお互いの暮らしいている場所の素晴らしさが伝わってくる構成なのが好印象です。
高校生の二人が出来うる行動範囲の物語ながら、人間が制御不能な天体現象を絡める事で壮大な世界観となっています。
爽快感 9
この映画の醍醐味と言っていいと思います。
観ると心が気持ちよくなれます。
序盤に入れ替わりで恋に落ちていく二人を微笑ましく楽しみ、
実は時の流れがズレていて彼女は隕石衝突に巻き込まれて亡くなっていた事実に心が衝撃を受け、
本気で彼女を救う方法が無いかともがく主人公を心から応援し、
気持ちの良い仲間達の助けを借りながら、過去を変えようとする姿に引き込まれ、
ついに再会出来た二人の姿に感動し、
それでもだんだんと薄れていく愛しい人の記憶に心がキュッと締め付けられ、
隕石が衝突
見事に二人は過去を変えて多くの人の命を救う事に成功できた安堵感。
しかし、二人の大冒険の記憶は大人になって消えてしまっていたという儚さ。
あんなにお似合いのカップルだったのにあれは夢のような出来事でしたでエンドを迎えてしまいそうな展開からの
お互い一目見ただけで、運命の人だとわかってしまう演出に見る側はまさかの最高のハッピーエンド展開に向かうと心が高揚。
お互い、夢のような出来事で確信が持てないまま勇気を持って、あなたの事を昔から知っている気がすると声をかける主人公、
それに私もと涙で答えるヒロイン。
この物語の最高のハッピーエンドの形でRADWIMPSの音楽がさらに魂を揺さぶりに来ました。
とにかく心がうごされて、最後には考えうる最高のハッピーエンドで終わる点が最高の爽快感を生み出したのだと思います。
ワクワク8
大きく分けて三つのワクワクがこの映画にはあったと思います。
入れ替わりで二人の仲が深まっていくワクワク
消滅してしまった彼女をどうやって救い出すのかのワクワク
薄れていく大切な人の記憶がどうなって行くのかのワクワク
これら三つのワクワクが最終的に見る側の希望する展開に全部なっていくので面白いと感じるのだと思います。
キャラクター 8
主人公とヒロイン共にどちらも応援できる気持ちのいいキャラクターです。
周りに集まって来る仲間達の性格の良さも二人の性格の良さを表していると思います。
お似合いの二人だからこそ
観客は気持ちよく応援出来たのだと思います。
美男美女の二人の初々しさも良かったと思います。
ストーリー8
時空がズレていたとわかるのは物語の中盤なので序盤のやり取りに伏線が盛りだくさんだったわけですが、初見ではこの仕掛けに気づく事は不可能だと思います。
だからこそ、口コミで話題になり、何度も見たくなる大ヒットの現象を引き起こしたわけですが、
物語の仕掛け方に加えて最後のオチが見る側が求める最高のハッピーエンドを提供してきた事が高い満足感に繋がっていると思います。
ギャグ6
序盤の入れ替わりのコミカルな展開のギャグのキレは中々のレベルです。
終盤は真剣にヒロインを救うモードに入るのでギャグは少なくなっていきますが、周りの良い仲間キャラクターに助けられて、くどくない程度のギャグが散りばめられていて丁度良いアクセントになっていたと思います。
テンポ8.5
この映画の大きな武器だと思います。
とにかくテンポが良い映画だと思います。
物語がどんどん進んでいくため、飽きさせません。
むしろテンポがはやすぎて時空の歪みの仕掛けに初見の時は完全に理解が出来ていなかった記憶もあります。
テンポは良いのに見ている側の心は置いてけぼりにはならず、どんどんキャラクターに感情移入してしまったのは不思議です。
ド派手さ6.5
ハリウッドの超大作と比べるとド派手は最高クラスの映画では無いと思います。
しかし、派手すぎないことが高校生の二人に出来るギリギリの冒険感が生まれており、良いバランスに繋がっていたと思います。
青春感 7.5
あの仲間達との日常のやりとり、好きな人への気持ちの伝え方の青臭い演出
好きな人の為に必死に色々したよなあという思い出も見ていると蘇ってくる映画です。
とにかく爽やかな映画だと思います。
アニメーションの美しさ 8
ディズニーアニメの方がヌルヌル動いていますが、君の名は。は美しい空の風景、美しい田舎の風景、美しい東京の風景を
光を使って匠に表現しています。
ヌルヌル動けばいいというわけではなく、画面に引き込む美しさのある映画です。
音楽9
君の名は。の最大の武器だと思います。
映像とストーリーとRADWIMPSの音楽が完璧に調和しています。
最初の夢灯篭でおお、楽しそうな恋愛映画だなとワクワクさせられ、
前前前世で
二人のコミカルな入れ替わりのやり取りの楽しさは一度最高潮に達し、
スパークルのクライマックス約15分はこの映画の圧倒的な気持ち良さを凝縮しています。
序盤、中盤と積み上げてきたものがスパークルで一気に爆発し、観客の心に気持ち良さを生み出していきます。
ラストのなんでもないや
大冒険の記憶が無くなってしまった二人の仲はどうなるのか読者はハラハラし、結局、最後は結ばれて、エンドロールに向かいます。
本当の最後のオチになんでもないやを使用し
エンドロールでもなんでもないやを使うことで観客は非常に長い時間、考えうる最高のハッピーエンドの余韻に浸ることが出来ます。
RADWIMPSは物語の展開に合わせて素晴らしい曲を作ってきたと思います。
女性キャラの可愛いらしさ8
君の名は。はヒロインの様々な髪型に加えて大人バージョンの姿も披露されますが
どれも可愛らしいデザインになっていたと思います。
似合っていないデザインであったならばここまでの人気にはなっていなかったかもしれません。
という事で長々とヒットの理由を考察してきましたが、
何度も見返したくなる伏線だらけのストーリー構成
気持ちよく恋の行方を応援できるキャラクターデザインとキャラクター設定
物語に絶妙に噛み合った音楽と映像美
最後のオチは観客が求める最高のハッピーエンドで終わり。
以上の要素が本当に上手く噛み合って心が本当に気持ちいいと思わせて大量のリピーターを生んで邦画歴代2位の興行収入を達成したのだと思います。
もう一度映画館で上映が決まれば私はもう一度見にいきたいですね。
君の名は。は熱烈なファンがいるので再上映すれば興行収入10億円ぐらいは簡単にいくと思いますよ笑