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日本の現実。

 この前自衛隊のコロナワクチン大規模接種に行った。個人的にはやっと接種できる嬉しさと副反応の怖さが入り混じっていた複雑な心境だった。
 会場につくと、会場の係員がマスクをしながら暑そうな顔をして指示・誘導を行っていた。また会場の奥に進み数分待った後、看護師・医師の説明を聞き接種した。その後再び係員に次の日程をヒアリングされ終わった。かかった時間はおよそ40分。その間に係員、医療関係者含め少なくとも10人以上の方が私に案内をし、指示をし、接種をしてくれた。この作業を一日何回やるのだろうか。きっと急遽決まり病院や役所などから派遣され、連携を取りながら運営をしている現場の緊迫感をコロナ渦になって初めて感じた。
 ニュースでは政府による会談や必要以上にあおるマスメディアなどをみてどこか蚊帳の外だったが、こうして初めていま日本が置かれている現実を理解することができた。自分の楽しさを優先し、外に遊びに行く人。その一方命の危険と隣り合わせで責務を全うする人。自分の行動を振り返って申し訳なくなった。

ではなぜここまで現場と個人の意識のずれが生じるのだろうか。きっと私たちは周りの人がコロナに罹患、または自分がそういう目にあって初めて現実に直面するのだと思う。(自分も含めてだが。)

自分の身は自分で守る。そして国の方針もしっかり確認し、もし間違っている道に進んでいるのであれば声を上げる。そうしていかないと何も変わらない。『他人事を自分事でとらえる』学生時代には当たり前に口走っていたその一言を今一度かみしめた。

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