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静寂のすゝめ②
前回の記事では、現代人は、あらゆる騒音に満ちた生活をしていて、耳からの騒音のみならず、内からも絶えず騒音が湧いていると書いた。
その結果、心身ともに疲弊している人が本当に多いのだ。
私も、情報過多になって騒音まみれの時代は、この事に気付けず、気づいたらスマホ中毒、sns中毒、他者評価主義になっていて、自分を見失っていた。
で、そこから抜け出す秘訣を書いていく。
先ず第一にやって欲しいのは、
“物理的な騒音の削除“である。
例えば、家族、職場、友人、住んでいる地域などが、あまりにも騒音に満ちていて、自分の心が休まる場所がないと感じているなら、そこから逃げることだ。
私の話をさせてもらうと、6年ぐらい前、親の過干渉がひどすぎて、殆ど逃げるようにして家を出た。
心が休まる場がないと感じるぐらい、辛く、重苦しい雰囲気で、息が詰まっていた。
今では両親と仲が良いが、当時は本当にしんどくて、まともに話し合いが出来る状態ではなかった。
だから、物理的にその騒音と決別したのだが、その選択肢は非常に良い選択となった。
親から離れる事で、改めて自分と向き合える事ができて、自分が何を望んでいるのかもわかった。
そして、生活などで親元を離れて大変にはなったが、いつまでも親依存的な価値観を捨てる事ができて、人生が変わるきっかけの一つとなった。
あのままずっと家に閉じこもって、心身ともに疲弊していたままなら、今の自分はないと思う。
時には逃げよう。
やばい場所にいると思ったら逃げるのだ。
後になって、またその場所に戻って来れるかもしれない。
話し合いや、工夫で何とかならない場合も多い。
物理的に距離を置く事でしか解決できない問題は沢山あるので、先ずは、自分にとって騒音の原因を突き止め、それから距離を取ることだ。
それが先ずは静寂を取り戻すために大切な第一歩。