「ダークサイドミステリー 『宇宙戦争』パニック事件、 75年目の真実 100万人をだましたフェイクニュース」
「ダークサイドミステリー 『宇宙戦争』パニック事件、 75年目の真実 100万人をだましたフェイクニュース」を。
通説がどのように創られるのかをたどる好番組だった。ラジオ番組「マーキュリー劇場」の低視聴率にあえいでいたオーソン・ウェルズの野心が生み出したものである。
ラジオと新聞のメディア戦争も背景にあり、さらに調査した社会心理学者ハドリー・キャントリルの野心が「パニック」説を誇張し定着させたなど。だが、番組は地震のような「天災」と侵略という「人災」を同等に扱っていたが、それはどうなのだろうか。
ハドリー・キャントリルの本の新訳版は金剛出版から出ている。
番組に出てきたのは、Pooley&Socolowによるキャントリルが作ったパニック神話を解体した2013年の論文は"Critical Communication History| Checking Up on The Invasion from Mars: Hadley Cantril, Paul Lazarsfeld, and the Making of a Misremembered Classic"。