花が咲いたら宇宙人がいた。「観て」なかったから知らなかった。【胡蝶蘭その9】
水耕栽培胡蝶蘭の花が咲いたら宇宙人がいました。
え?びっくり。こんな感じだったっけ?
その造形の美しさ、面白さ、そしてコワさ…に改めて驚きました。
え〜〜?
動揺!
胡蝶蘭という名前は蝶が舞っている姿からつけられた名前。
学名のファレノプシスも蛾に似ているという意味。
蝶や蛾って怪獣のモデルにもなってます。
なんとなく、人が地球外生物のかたちを思い描くときの由来のひとつ、という感じがします。
はじめから名乗っていたようなものじゃないか。
以前、水耕栽培の姿を見るまで胡蝶蘭の生命力やかっこよさに気づけなかった…という話を書きましたが、また同じことが…!
根ならまだ分かります。
今まで隠れていたのだから。
しかし花は。
花は、結構長い期間、職場で毎日見ていたのに…。
「観る」という行為はかなり能動的なので、普段の生活のなかで、ましてや職場の植物に対してあまり発揮しない能力でしょう。
しかし、せめてもう少しちゃんとアンテナ張っていたら、気づいたと思うのです。
だって一度ピントが合えば、こんなに色々と感じる相手なのですから。
私にとって胡蝶蘭は特別な何かなのです。
それが何も気づかなかったとは…。
私は背景として「眺めてた」だけだったのだと思い知らされます。
やはり育ててはじめて本当に「観察」するみたいです。
またしても自分の観察眼に疑念を抱き、物思いにふけるモードに突入しそうでしたが、そんなヒマはありません。
花は枯れる。
考えてみれば、多い時には300人の宇宙人に囲まれて仕事してたのに、私は全然気づいていなかったわけです。
ということは、実は世の中には人間になりすました宇宙人が紛れていて…というトンデモ話もあながち間違ってないのかも…!!
SF妄想も飛躍します。
実際には植物の造形は生き残るための戦略。
壮大過ぎるこの件についてはまた別の機会に書いてみたいと思います。
さて、花の観察という新しい楽しみが出来た私。
様々な角度から眺めたり、アイドルばりの撮影会で楽しみますが、やがて花は終わっていきます。
その過程で、枯れていく時の美しさに気づかされていきます。