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【がんばること】を選ぼう〜成長のためのガマン・不要なガマン。

大企業の組織人としてがんばっているサラリーマンの相談を受けることがあります。めちゃくちゃがんばり屋さんだなあと感じる人が多いです。

そして、結構みなさん、身体も心も疲れています。

身体が疲れてくると、心も疲れてきて元気な判断ができなくなります。
元気な判断ができない自分を
自分で好きになれなくなってきます。

がんばること。ガマンすること。

小さい時から
不得手な科目もがんばりましょう。
苦手なことこそがんばりましょう。

克服できたら成長する。
喜びがある。

と教える大人が多かったかもしれません。

がんばることは、成長していくためには不可欠です。
生まれながらに、何の苦労もなくなんでもできちゃう人はいないでしょう。

艱難辛苦(かんなんしんく)と無縁で、
成功者となる人はいない。

成功の手前には、苦しいことを乗り越える時期が必ずあります。

ただ、
がんばりには2つあると思います。

1つは、
なりたい姿、叶えたいと自分が思うことに向けてのがんばり。
もう1つは、
そうではないがんばり
です。

そしてこれを決める線引きは、
自分自身にしかできません。

疲れ切っているがんばり屋さんには、
後者をたくさん抱えている人が圧倒的に多いです。

人から言われたことを、考えずに「そういうものだ」と受け入れて
それを「どうやるか」というやり方に意識をむけ
大車輪のフルスピードで走り出す人。

実は、やるかやらないかは、自分が決めてOKです。


ちょっと気は進まないけど、
トップ営業マンになるんだ!と(自分が)決めているから、
役にたつかもしれないと思って先輩の指示を受け入れる。
これは前者に当たります。

ちょっと気は進まないけど
みんなやっているし、やらないと色々言われそうだし、
部長に目をつけられると面倒くさそうだから従っておく。
これは後者に近い。

人生の目標が
「部長から目をつけられずに生きていく」ことと決めているならいいのですが、それってきっと【人生の目標】ではないですよね?

他にやりたいことや挑戦したいこと、成し遂げたいことがあるときに、
どうもそれはちょっと気が進まない、、、
大切な周りの人の役にたつことでもない、、、
大事にしたい人との関係値を深めることにも寄与しない、、、

と思ったら、「受け入れない!」という選択をする自由も
いつでも自分にあるのです。

大切な人との人間関係。
自分がなりたい姿を現実にするための努力。
欲しいもの(お金やモノなど)を手に入れるために必要だと思えること。

これらに当てはまるなら、
元気よく「YES」と判断して、受け入れることを決める。

そうでなければ、「NO」と自分で判断して、
その件は受け入れないことを決める。

選択するのはいつも自分の自由です。

気が進まないけどYESと判断するときは、
その先の「目指すもの」に近づく手段として価値があると自分が決めた!
という意識を持ちましょう。

すると、無思考で受け入れてしまっているときとは
同じことをしていても、全くちがった景色が見えてきます。

起こることを「そういうもんだ」と無思考に受け入れると、
いつの間にか、人が決めたレールの上を走る人生になってしまいます。

そればかりか、身体が疲れる、気持ちも疲れて前向きになれなくなる。
疲れてつまらなくて、
周囲が羨ましくて、
人の言動に対する文句ばっかりが浮かんできてしまいます。

そんな自分が自分でキライになったりもします。

ひどくなると、本当にカラダに異変が起き体調を崩したり、
心のバランスを崩してしまいます。

なぜサラリーマンを選んだのか。
なぜその会社にいるのか。
ここで自分がやりたいことは何なのか。

突っ走る毎日の中でも、時々すこしだけ時間をとって
ベクトルを自分の内面に向けて考えてみましょう。

立派な回答である必要はありません。

とりあえず、安定した生活がしたいから。
安定した生活を続けて平均寿命まで楽しく生きたい!から。

これも充分、自分の回答です。
どんな回答であっても、
自分が心の底から「その通り」と思えることであれば、それでOK。

そして、その願いを達成するために、今のままで十分か、
何をやるのがいいのか。
意味を感じられない努力をして時間を浪費していないか。
それも「自分の願いを実現するために必要な経験」と思って受け入れているのか。

自分と対話をしてみるのです。

ちょっと部長を手伝ってみようか。
ちょっと後輩の面倒を見て、もう少し自分の仕事を委譲できるようにしようか。
そろそろ管理職に推薦されるような実績を一つ、作っておいた方が
将来、安定するのではないか。

そう考えたら、やることを選んで、
あとは実行する。やり切る。

ここまで考えて行動しているのであれば、
一見、会社に「いい顔」をするサラリーマンに見えるたとしても
とても主体的な生き様、
その人の意思ある生き方です。

自分の裸の心の回答が、世間一般で立派かどうかなんてどうでもいい。
いつも自分の本心と会話していることが重要です。

自分の願望にヒットせず、
やろうと決めたことでも無いのに、
時間と気持ちを注いでしまっていることはありませんか。
そんなものに自分の人生を支配されることを許してしまっていませんか。

なんでもかんでも頑張る必要はありません。
自分で選んでいいのです。

無思考に受け入れたことに時間とがんばるエネルギーを注ぎ込みすぎると、燃え尽きてしまったり、周囲の人がどう見ているかばかりが気になってしまったり、、、どうも幸せなゴールには辿り着けません。

「自分らしく生きる」ということは、
何かを達成した人だけに与えられるスペシャルなご褒美ではなく、
今、この瞬間から誰もがやっていいことです。


なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。