サマショールなんて言わせない
たとえば黒い雨が降ったとしよう
それを知ってか知らなくてか
山姥は畑に種をまく
何千ベクレルの表土だろうとなんだろうと
あたしの知ったこっちゃないね
こうして節になりゃ種っつうものは
蒔かれることになってお~る
山姥は人の言うことになんぞ耳を貸さない
みんな出てったよ
そんなことあたしの知ったこっちゃない
何代も前のずっと前のご先祖様から預かってる
この畑に誰が種を蒔くななんて言えるんじゃ
こうして芽が出て育っていくのを
楽しみにして生きてお~る
サマショール(勝手に居座るわがままな人)は
ここで生きる
山姥は土地のもの食う
沢の水を飲む
なにがサマショールだ
なにがサマショールだ
原発の方こそ出て行け