深夜のタクシーで、人生を変えた7分間の会話
相手の顔色をうかがって、「また相手に合わせちゃったよ...🥲」って後悔したことありませんか?
わたし、この感覚すっごくよく分かるんです。
相手が気持ちよく話せるように、相手に無理をさせないように、相手の気分を害さないように、自分の気持ちを押し殺して「うんうん」って相づちばかり。
そんな自分が好きではありませんでした。
でも、この悩みと向き合ったからこそ、今のわたしがいます。
そんな「相手に合わせがちな自分」が、どうやってそこから抜け出したか、書いてみたいと思います。
相手に合わせることが当たり前
20~30代の頃、とにかく「誰にも嫌われたくない」、「その場の空気を壊したくない」、「絶対に😣!」と考えていました。
例えば、お客様との打ち合わせ。
本当は「これ違うんじゃない?」って思っても、「まぁ、いいか。この場が穏便にすすむなら。」って流してしまう。
例えば、彼とのデート。
本当は「お家でのんびりしたい」のに、〇〇へ連れってあげると言われると、「やったー!行きたいと思ってたとこ~!」なんて大げさに喜んでみる。
そんなことの繰り返しでした。
思えば小さい頃から、その場や人から「求められる人物像」を演じていたんです。
呼吸するように自然にやっていたので、苦ではなかったんですよ、子どもの頃は。
でも、大人になったら気付いちゃったんです、苦しさに。
なぜ人は相手に合わせてしまうの?
心理学者のカール・ロジャースは「人は誰でも、無条件の肯定的配慮を求めている」と言っています。
つまり、誰しも「ありのままの自分を受け入れてほしい」という欲求があるということ。
あなたのまわりにもいませんか?
いつも微笑み穏やかそうなすっごくいい子😊
その子は、「相手もありのままの自分を受けいれてほしいはず🙂」と思って、じゃあ「相手に合わせなきゃ!」という行動をとるんです。
あ、これね、わたしのことです。(自分でいい子って言っちゃった😅)
でもですね、ここが落とし穴なんです。
中途半端ないい子(わたし)は、だんだんだんだん「なんかいっつもわたしが合わせてない🥵?」って怒りの感情が沸いてきたんです。
「相手に合わせる」という選択をしているのは、自分自身に他なりません。
なのに、相手を責めてしまう。
相手の立場に立ってみると、勝手に怒ったり、泣いたり、悩んだりしているわけですから、やっかいですよね😅
そして、さらにやっかいなことに、「わたし、何してるんだろう🥲。自分がない。恥ずかしい。」と、自分に対してもダメ出しが始まります。
もう他責と自責にぐるぐるに巻かれて、初めて「苦しい😣」ことに気付きました。
40代にさしかかろうとしてた頃です。
転機は思わぬところから
ある夏の日、講師仲間との打ち上げ飲み会がありました。
終電に間に合わず、帰りのタクシーでAさんと二人きりになりました。
そのとき彼から言われた言葉が、心に刺さったんです。
「やすこさんって、普段すごく優しいけど、ぽろっと出る一言がキツイよね🤣」
ハッとしました。
あー、やっぱり出ちゃってる。
絶対に相手に合わせているつもりだったけど、穏やかでやさしい自分を演じているつもりだったけど、端々にでちゃってるんだ。
辛辣な部分が。
わたしの暗黒面がすべて見透かされているようで、大庭葉蔵が自分の道化を指摘されたときのように、その場から逃げ出したい位、恥ずかしかったんです😫
でも、彼の話は続きます。
「超ウケるよねー🤣。そういうとこほんと好き。こないだもさぁ...」
え😐?
わたしがタクシーを降りるまでのたった7分の間、彼は、あの返しは秀逸だった、あの一言で吹いた、あの時の表情最高だったなどなどなど、終始おもしろおかしく話してくれたのでした。
タクシーを降り、彼に手を振りながら、タクシーが角を曲がって見えなくなるまで、我慢しました。
くるっと方向転換し、歩き出した瞬間。
涙がボロボロっと流れ、流れるまま歩きました。
家のドアを開けて、玄関に座り込んだわたしは、「うっうっ...」と泣きました。
なんでこんなに涙が溢れるのか、よくわからずに泣きました。
今は、わかります。
偽りの自分から解放されて、自分を取り戻した瞬間だったんです。
思いがけない発見
その後のわたしがどうなったかというと、「自分を偽っている」ことから解放され、「本来の自分」を取り戻し幸せに生きています!
というのは、半分ホントで半分ウソ。
実は、「自分を偽っている」こと自体が、「偽り」だったことに気付いたんです。
話が長くなるので、詳しくは別記事でお伝えしたいと思いますが、「自分が望んでそうしていた🙂」ということと、「そこにとんでもない天才性を発揮していた✨」ということ。
この二つが完全に腹落ちしたので、過去の苦しかったわたし、かつて怒りをぶちまけていた相手、すべてを肯定して今のわたしが在ります。
心理学者マズロー曰く、「自己実現に向かう過程で、人は本来の自分を取り戻していく」そうです。
まさにその通りでした。時間はかかりましたが😅
最後に
今では「相手に合わせてばかりの自分、可哀そう」とは1ミリも思いません。
それが出来る自分のことを信頼していますし、出来るに至ったすべての出来事に感謝しています。
仕事柄、1年に数百人の社会人とわりと密に関わるんですが、ついつい相手に合わせて、苦しそうな人がたくさんいます。
かつてのわたしのように、とってもいい子なんでしょう👼🏻
それと同じくらい、ダーク面もあるんでしょう😈
今すぐできることは、どっちの自分が出ても、「あ、そっちね👼🏻😈」って受け止めること。
そして、きっかけを掴んだら離さない、チャンスが来たら逃さない。
そうすれば、必ず抜け出せます👍🏻
わたしも、まだまだ成長途中の身。
一緒に、より自分らしい人生を歩んでいけるといいなーと思っています😊