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【企業研究】ビール4社の強み&弱みを簡単解説(キリン・アサヒ・サントリー・サッポロ) 【25年最新版】
就活や転職シーンでも比較的人気の高い4社。
今回は元社員である私が、最新トレンドも踏まえてこの4社の「強み」「弱み」を徹底解説します。
ホームページに載っているような情報だけではなく、業界人にしか分からない視点も盛り込んで解説していきます。
この記事を最後まで読んでいただくことで、それぞれの独自のカラー・戦略がきっと見えてくるはずです。
独学でホームページなどから情報収集をするだけだと、どうしても差別化を図りづらかったり、時間がかかったりしてしまいます。
それを解消するのがこの記事の役目です。
ぜひ業界研究や企業研究に役立ててください。
そして、それを踏まえて書類選考・面接対策をしていだけると大変嬉しいです。
【筆者の属性】
・食品業界歴10年
・ビールメーカーの元営業マン
まず最初に、日本の飲料・酒類業界をリードする キリン・アサヒ・サントリー・サッポロ の4社は、それぞれ多角的な事業展開をしています。
食品以外だとキリンは医薬品も強力ですし、サッポロは不動産業で大きく儲けていますよね。
ただ、本記事の中ではあくまで「酒類事業」に絞って解説していきますので、あらかじめご了承ください。(好評であれば「飲料事業」の記事も後日UPします!)
それでは早速キリンから見ていきましょう!
キリンビール
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酒類事業の強み
キリンの酒類事業の強みはたくさんありますが、特に以下の4つだと考えられます。
【キリンの酒類事業の強み】
①高い技術力とブランド力
②ビ・発・新のバランス
③クラフトビール戦略
④「氷結」ブランドによるRTDの盤石性
◾️①高い技術力とブランド力
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キリンの酒類事業は、長い歴史と高い技術力を誇ります。
例えば主力商品である 「一番搾り」 は、日本で最も広く認知されているビールブランドの一つであり、独自の「一番搾り製法」を採用。
他社のビールの多くは二番搾りも使用しているのに対し、麦汁の一番搾り部分だけを使用することで、 雑味が少なくクリアな味わいを実現しています。
また、24年にヒットした「晴れ風」。
こちらは加熱処理をしているビールであり、いわゆる生ビールではありません。
加熱処理をするとどうしても“物足りなさ”が生まれてしまいますが、こだわりの国産ホップや独自製法により、飲みやすさとしっかりとした味わいを両立させています。
そして、「一番搾り」にも付けられているキリンの“聖獣マーク”。これがあることによって、消費者に「安心のキリンブランド」というイメージを根付かせることに成功しています。
この「技術力×聖獣マーク」は、キリンならではの資産と言ってもいいと思います。
他社のビールと異なり、この聖獣マークが付いているだけで一目でキリンと分かりますよね。これがブランディングの力です。
◾️②ビ・発・新のバランス
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業界内でよく使われるこの「ビ発新」というワードですが、ビール・発泡酒・新ジャンルの頭文字を取ったものです。まとめて「ビール類」と呼ぶこともあります。
ビ発新のブランドポートフォリオは会社によってかなり色が出るのですが、キリンはその中でも最もバランスがとれている会社だと思います。
ビールなら「一番搾り」「晴れ風」「キリンラガー」など、発泡酒なら「淡麗(極上生・グリーンラベル・プラチナダブル)」、新ジャンルなら「のどごし生」「本麒麟」と各カテゴリーに強力なブランドを保有しています。
意外と「淡麗」ブランドも根強い人気があり、発泡酒でここまで売上を稼いでいる会社はキリンくらいです。
スーパーなどの量販店売り場では、棚割り(売り場の商品レイアウト)を決める際にカテゴリー単位で売り場を分けるケースも多いです。
その時に各カテゴリーで主力品を持っているのは、有利に働くということですね。
キリンのこのバランスの良さは間違いなく競合に優っている強みだと言えます。
◾️③クラフトビール戦略
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