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#172 日常は思ったよりも優しい
今日で年末年始のお休みは終わり。
そんな人も多いのではないだろうか。
明日から皆さんの生活も日常へ戻っていくことだろう。
今、どんな気持ちだろうか?
僕は日常へ戻るとき、泣きそうなほど寂しかったです。
煌びやかな非日常を思う
僕は一足先に、昨日が仕事始めだった。
だから1月3日が年末年始休暇最後の日だったわけだが……。
猛烈に寂しくなってしまった。
この9日間の出来事が、僕の頭の中を走馬灯のように駆け巡った。
かつての職場の同僚との呑み会——
小学校時代の幼馴染との忘年会——
地元の友達との年越しマリオパーティ――
趣味繫がりの友達との呑み会——
昨年知り合った方と話す楽しい時間——
たかが9日間、されど9日間。
たくさんの人の笑顔と笑い声に包まれていて、それが非日常の世界の一部のことだと思うと、どうしても寂しさが深まってしまったのである。
そして、日常への嫌悪感を覚えた。
なぜだか頭の中には、日常の中にある嫌な記憶が吹きすさぶ。
またあんな辛い日々を過ごさなくてはならないのか。
またそんなところへ戻らなくてはならないのか。
その寂しさと嫌悪感をなんとか心に封印して、僕は昨日日常へ戻った。
朝起きたときにはすでに吹っ切れており、どんな辛いことも嫌なことも受け止めてやろうという気持ちになっていた。
2025年の自分は違うぞ。やってやるぞ、と。
日常は意外と優しかった
そんな気合十分で臨んだ日常一日目。
日常は思ったよりも優しかった。
職場の人たちは相変わらず元気で(中には風邪をひいている人もいたけれど)、無事に再会できたことに幸せを感じている自分がいた。
人間というのは不思議なもので、ポジティブなことよりもネガティブなことを想起しやすい脳でできているようだ。
少なくとも僕は「ネガティブ想起のプロ」だと自分のことを思っている。
だから、9日の非日常を過ごしている間に、楽しい非日常と対比させるために、日常をとてもネガティブな形にしていたのだった。
もちろん日常の中には嫌なこともたくさんある。
自分に腹が立つ瞬間もたくさんあるし、他人にイライラする瞬間だってたくさんある。
疲労だってストレスだってたまるし、自由な時間だって少ない。
けれど、楽しい瞬間や成長を感じる瞬間があるのもまた日常だ。
日常には厳しい瞬間もあるが、優しい瞬間もたくさんある。
日常へ戻るのが辛いという人へ
明日から日常へ戻るのが辛いと思っている人もたくさんいるかと思う。
そういう人の中には、もしかしたら僕のように日常の中にあった嫌なことばかりに注目して、それを思い出しているだけの人もいるかもしれない。
どうしても人間はネガティブを思い出しやすい生き物なのだ。
けれど、日常の中には優しさや楽しかったこともあったかと思う。
日常は嫌なことばかりじゃない。
それを日常へ戻る前に思い出してほしい。
だけどどうしても思い浮かばず、心身が辛いという人もいるかもしれない。
そんな人はどうか無理しないで。
辛い、嫌だと思っていても、日常へ戻らなければならないと少しでも思っているだけ素晴らしいのだから。
自分の心身を一番に考えていけばいい。もう少し休んだっていい。
人の数だけ日常がある。
それぞれの日常を無理せず、できれば楽しみながら歩んでいきましょう。
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