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#115 背伸びするのをやめてみる

noteにしろ、創作にしろ、書けないときには共通点がある。

上記のサイトマップに「書けないときのヒント」として、スランプ時に書いた記事をまとめている。

インプットが足りない。
頭が活性化していない。
頭で考えすぎている。

こういうときはだいたい、文章が遅々として前に進んでくれない。

僕は、子どもの頃から趣味で創作をしてきたが、2012年から2022年の10年間、全く書けない状態が続いた。
上記3つも書けなかった原因だったのは間違いない。

けれど最大の原因は、うまく書こうとしていたからだったのだと思う。

「上手」を目指すとうまくいかない

これは書くことに限らないと思う。
今までの人生を振り返ると、上手くやろうとすると大概のことは上手くできなかった気がする。

例えば、プレゼン・発表などもそうだった。
本番前は、自分に「上手にやろう」と言い聞かせていく。
すると、それがだんだん「上手にやらなきゃ」になっていく。
そして、肩に力が入りすぎて、結局全然上手くいかなかった。

noteにおいてもそうだ。
上手に書こう、いい文章を書こうとすると、肩に力が入る。
結果的に文章が思いつかない。全く前に進まない。
それが自己否定の原因になってしまう人もいるだろう。
かくいう僕もこの4か月で、何度落ち込んだことか……。

なぜ上手にやろう、上手に書こうとすると上手くいかないのか。
答えは単純明快。
上手にやろうとする自分は、本来の自分ではないからである。

背伸びしても疲れるだけ

上手にやろうとすることというのは、背伸びと一緒なのだろう。
身長を高く見せるため、つま先立ちをしても、ふくらはぎ辺りが疲れて結局元の身長に戻ってしまう。
文章を上手く書こうとしても結局書けないのはこれと一緒なのだと思う。

僕の身長は176cmなのだが、180cmの僕は本来の僕ではない。
176cmの僕が本来の僕なのである。

文章においても同じ。
理想的なものを書こうと思っても、その通りに書けないのであれば、その理想は本来の僕の文章ではないのだ。

人生も同じかもしれない。
誰だって理想的な自分や理想的な生活を持っていると思う。
だけどそればかりを追いすぎて、うまく生きようとしても、結局うまくはいかない。

人生、背伸びは禁物だ。
背伸びすると、疲れてしまうから。
そして、それは本来の自分を否定することになってしまうから。

ありのままを認めるのも努力のうち

最近、なかなか書けないと思ったときは、
「自分、背伸びしてない?」と自らに問いかけるようにしている。

そうすることで多少、肩の力が抜けるのである。
そこからすぐに書けるかというとそういうわけではないのだが、一旦離れようという選択をすることはできる。
書けないときには一旦離れることも、対策の一つだから。

なので、人生うまくいかないと思ったときも、もしかしたらどこかで背伸びしようとしているのかもしれない。

理想に近づくためには、努力するほかない。
あまりに現実的であるが、理想到達の近道というのはないだろう。

そう考えると、
背伸びしないありのままの自分を認めることも努力のうちだと思う。

ありのままの自分を認めて、ありのままでひたすら生き続けて……
それが結果的に理想的な人生になることを、僕は信じて生きている。


悲しい余談

数年前の身長測定にて、衝撃の結果が渡された。
1年前よりも1.5cm身長が縮んでいたのである。

「やだー! 認めたくなーい!」

と思っていたけれど、今はその身長を受け入れて生きてます。

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立竹落花
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