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#185 がむしゃらな日々は報われる

正式に責任者昇進の辞令をいただいてから、そろそろ1年が経つ。
所属する自治体の中で一番大きな図書館での責任者——。
仕事が今より段違いに増え、言葉通り責任も重くなり、スタッフの先頭に立って図書館運営を担ってきた。

この1年、とにかくがむしゃらだった。
もちろん楽しい時間もあったけれど、自分の仕事における欠点が目立ち、落ち込むことの多い1年だった。

できなくて当然ではあるけれど

異動自体はそれより前に言い渡されていたのだけれど、責任者昇進の辞令はかなり唐突だった。
というのも前任者が急に退職することになったのである。
そこで、ある程度図書館勤務の経験がある僕に白羽の矢が立ったのだ。

経験はあるけれど、規模の大きい図書館での責任者業務はもちろん初めて。
人数も多いし、仕事も多い。ゆえに覚えることが山のようにある。
自分のペースが掴めない。
だが、なるべく早く仕事を覚えて、職場に貢献しなくては。

そんな焦りが出てきて、結局ミスを繰り返して、自己嫌悪する日々。
「焦り」だとか「凡ミス」だとか、そういったことをnoteの記事で書いてきたのは、全て仕事での失敗をフィードバックするためだった。

最初から全てをこなせるわけがない。
100%できなくて当然——そう理解している自分もいた。
けれど、やはり自分のミスで周りに迷惑をかけてしまうこと、足を引っ張ってしまうことに強い罪悪感がのしかかる。

約1年経った今ではようやくミスは減ってきた。
けれど、未だに下がってしまった自己肯定感を上げることはできていない。

自分なんかが責任者ではダメなのではないだろうか。
この図書館にいない方がいいのではないだろうか。
いつも頭の片隅で、図書館責任者である自分を否定し続けていた。

周りの言葉で報われる瞬間

だからといって、責任者でいることを諦めているわけではない。
せっかくいただいた仕事だから、なんとかこなそうと全力で取り組んできたという自負はある。

特に職場の雰囲気作りを頑張った。
持論として、職場の雰囲気は仕事の効率と繋がると思っているからだ。

僕はどうしても他人と接するとき、ピエロを演じる癖がある。
冗談を言って笑わせたり、少し大きなリアクションをしてみたり。
スタッフのいいところを見つけて褒めるということも日々実践してきた。

その成果があったのかというと、自分では測ることはできない。
けれど、スタッフの誰とでも話すことはできるようになったし、誰からも相談を持ち掛けられるようになったとは思う。
しかし、ある日2人の先輩から別々にこう言われたのである。

「今年度色々大変でしたけど、かなりチームワークがよくなったと思います。それは間違いなく立竹さんのおかげです。
本当にいつもありがとうございます

「突然の辞令でさ、私もわからない大きい仕事を任されてさ、それでもこの1年やり通してるんだから、本当に凄いと思うよ

上の記事に書いたようにそう言われたときは、
「いやいやそんなことないっすよ! 皆さんのおかげですよ!」
と否定してしまったけれど、内心とてもとても嬉しかった。
ましてや普段寡黙な先輩方なだけに、なおのこと心からの言葉だと思った。

もちろん今でも足りない部分はたくさんある。
だけど、がむしゃらに頑張ってきたことは職場のためになっているんだ。
下がりがちな頭が、頭上にある光を見上げることができた瞬間だった。

どんな形であれきっと報われる

がむしゃらな日々は報われる
思いやり無きはバチ当たり
時の流れさえついてくる
自分で進みゃついてくる MOVE ON, MOVE ON, BABY

MOVE/B'z

個人的な経験を綴ってきたけれど、きっとがむしゃらにでも頑張れば、どんな形であれ報われるのだと僕は信じている。
noteを見ていても、何かを頑張っていることが伝わってくる記事が多い。

頑張っているものというのはきっと奥深い。
ゆえに、一朝一夕で報われるほど簡単なものではないものが多いと思う。
だけど、どうかいつの日か、どんな形かはわからないけれど、絶対に報われるのだと信じてほしい。

楽しみながら、がむしゃらに。
どんなことであれ、一緒に頑張っていきましょう。



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立竹落花
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