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ゲームシステムの考察・1つめ/ゲーム盤に「マス」がない(3)「マス目あり・亜種」

テレビ番組「月曜から夜更かし」で3回も放送された「トゲアリトゲナシトゲハムシ」みたいな話をします。
この虫にはとげがあるのか?ないのか?結局どっちなん?みたいな話。に、なりますよ。

Cinko Lincoや、Knight Lineなどのゲームでは、コンポーネント(用具)にはコマしかなくて、ゲームボードがありません。

チェスの仲間のChex、さらに言えば昆虫がモチーフの「Hive」もこの仲間です。

実は、ドミノ牌、あるいはドミノ牌の仲間のゲームも、Cinko-Lincoや、KnightLineと同じ仲間に分類できます。
注:ドミノ牌の仲間のゲームとは、「数字」のかわりに「色のキャラクター
が描いてあるドミノ牌を使っているゲームです。
実はこのジャンル、ものすごくいっぱい、いろんなゲームがありますよ。
例:nestorgamesの「Firenze」他、多数。

https://nestorgames.com/rulebooks/FIRENZE_A5_JP.pdf

つい書き忘れていましたが、Traxや、Tantrix(パズルではなく、対戦ゲームのほう)も同様です。

これらのゲームは、確かにゲーム盤は使わないけど、でも、決して自由な位置にコマを置けるわけじゃないです。あくまでも

「仮想的なマス目」がゲーム進行中に発生

しているゲームです。
こうしたゲームは「仮想ゲーム盤あり(Virtual Gameboard On)!」と分類しませんか?決してマス目がないわけではない、と思うのです。
確かにゲーム盤にマス目は描いてないけれども、ゲームをやってる途中に、仮想的にマス目が発生しています。

従って、これらは「(仮想)マス目ありのゲーム」の仲間です。
ただし仮想的なマス目でしかないことも考慮まして「ゲーム盤にマス目あり・亜種」と分類します。
という結論にしたいです。

本日の記事は、なんだか昆虫分類学みたいな話で終わります。
ちょっと歯切れがわるいですが。また明日は別の話題でお話します。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。