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ブロックスの件/Quintillions ボドゲ作者さんは巨万の富のチャンスを逃したか?(2)

私の個人的な意見はすべて(1)のほうで言い尽くしております。
ここ(2)はただ単に記録の必要上、とりわけSquintとはどのようなゲームなのか、という詳細情報を示すため、という目的で掲載しております。
ぜひ記事(1)と、ここに記す「Squint」との両者を参照いただければと思います。

ご注意:
相変わらずですが、以下のルールブックは、Kadon社の販促パンフレットの記述と、購入者たちのゲームレビューとを合体して構築しています。従って「原稿の元にしたゲームレビューの人がルールを誤読している場合は、私の日本語訳もそっちに引っ張られます。」ご了承ください。

Quintillions

Quintillionsはペントミノ12種のピースを使って遊ぶゲームシステム。5種(亜種も入れると7種)のゲームルールとともに、分厚いマニュアルにはゲーム以外にも、多数のパズル問題が掲載されている。
アメリカ・パサデナ所在のKADON社の発明。

Quintillion

勝利条件:
ピースを置くとき、たくさん「面接触」させたぶんだけ得点がもらえる。多くの「面接触」を作り、相手よりも多くの合計得点を得た人の勝ち。
遊び方:
最初に何ターンするかを決める。
(24ターンが推奨)
最初はテーブルに何も置かれていない条件からスタート。
最初のプレーヤーは任意のピース1つを選び、立体的に立てることなく、テーブルの上に平面状に置く。
この最初のターンだけは、ルールの都合上得点が0点なので、ゲームバランスの観点から先手プレーヤーの第1ターンだけ特別に3点が与えられる。

それ以後、交互に任意のピースを1つずつ置く。ピースは立体的に立てるのは禁止。いつでも平面的に置くこと。
すでに置かれたピースのいずれかに、1つ以上の面で接するようにピースを置かねばならない。
「正方形を1単位」と考えて「正方形1個分の面接触を何個作れたか?」で得点をもらう。

例:Xピース(+型のピースのこと)が置かれている状態で、Wピースを凸凹がぴったりあわせるように置いた場合は、接触面は正方形単位に換算して4個分あるから4点獲得。

全てのピース(12個)が置き終わったら、次からは任意のピース1つを取り除いてから「別の位置に置きなおし」て、得点を得る。
最終ターンが終わった時点で総合得点が大きい人が勝ち。

Quintillion3D

平面に置くだけでなく、3次元的な高さ方向に積み上げても良い。ピースは立体的に立てて置いてもよい。その他はQuintillionと同じルール。

Quintomino

Quintillionとほぼ同じルール。ただし、ピースを置くときは、最後に置かれたピースに接して、次のピースを置かなければならない。ピースは立体的に立てるのは禁止。いつでも平面的に置くこと。

Quintomino3D

Quintominoのルールとともに、3次元的な高さ方向にも積み上げることができる。ピースは、立体的に立てて置いてもよい。
その他はQuintominoと同じルール。

Squint

勝利条件:
ルールに従って最後のピースを置けた人が勝ち
遊び方:
12x9マスが描かれた長方形のゲームボードを用いる。
このゲームのルールは、有名なゲームBLOKUSと似ている。
(こちらの方が先に発売)互いに「カドのマス」を占めることができる任意のピースを選び自分に近いカドにピースを置く。
それ以後、新しくピースを置く際には、かならず、すでに置かれているピースのカドとカドに接するようにしか置けない。
ピースが置けなくなったプレーヤーが負け。
*勝利条件を逆にしてもよいが、ゲーム開始前にどちらにするか決めてから始めること。

Blockout

勝利条件:
立体的な「3次元の箱」を開始前に定義する。
その箱のサイズからはみ出さないで、最後のピースを置いた人が勝ち。
遊び方:
最初に「3次元の箱のサイズ」を決める
例:2x5x7 , 3x3x7, 3x4x5 など。 
ペントミノピース12個で遊ぶ場合は、箱のサイズ(体積)を60~70程度の狭い範囲にしておかないとゲームが面白くなくなる。
*キチキチで狭い箱の例は3x4x5や、2x5x6。

最初に定めた「3次元の箱」の範囲内にしかピースを置けない。
ピースが置けなくなったプレーヤーが負け。

Super Quintillions 追加パーツ

下図に示す18個を加えて合計30個のピースを使う。ルールは同じ。

図はQuintillionsの販促カタログより引用

追伸:
さりげなく、追加のピースは18種って書いてますけど、この中には完全合同なピースがさりげなく1組、混じっています。
本気で言えば追加ピースは17種と言うべきで、その場合はペントミノは総数29種です。

しかし29個って、ゲームとして遊ぶ時にはものすごく座りが悪い数です。
実は、私ラジくまるも、この記事とは全く無関係なタイミングで全29種のペントミノについて、深く考察したことがあります。
もしも、もう一つ加えて全30個にして、ペントミノボドゲをデザインするなら、コレだっ!って選んだことがあるのです。

KADON社の選んだ形状と全く同じものを、私も選んでいたのです。えらいぞ私!って思いました。
その、合同な形状とは一番上の列3番と、真ん中の列3番です。KADONさんニクイですよね。わざと分かりにくく図に描いている。


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ラジくまる
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。