【書籍】ランニングする前に読む本|「夢見て行い、考えて祈る」を生きていた強烈な師のもとで働いた日々
前職のボス(教授)、故田中宏暁先生の著。
福岡大学体育学部→スポーツ科学部
運動生理学研究室→身体活動研究所。
31年間、ふたりの強烈なボスたちのもとで、
技師として勤めた。
強烈に夢を追って、考えまくり、働きまくり
強烈に周りを追い込み、巻き込みまくり
強烈に楽しみまくり、笑いまくり
(強烈に愛妻家で恐妻家で)
はげしく研究し、
学生さんたちを科学を現場に活かせる専門職に育て、
それから、公民館の教室でも、一般向けの雑誌でも、
声がかかればどこまでも引き受けて社会還元しようとしていた。
NHKに出演されてからは、そんな仕事がかなり増えた。
一般向けに分かりにくいところはないか、誤謬はないか、
先生の原稿を校正する仕事や、
活動状況をホームページに掲載していく仕事が、
私にも回ってきていた。
「ヤマちゃん、こんどね、ブルーバックスから話が来たんだよー!」
本になる何年も前に、うれしそうに言っておられた。
科学を一般向けに届ける新書、ほんとうにいい媒体だと思う。
…まだ未知の部分がたくさんあります。それを一つ一つ解き明かす研究を、これからも続けていきます。とりわけ2020年の東京オリンピックへの貢献と高齢者の健康寿命延伸に寄与すべく、邁進したいと思います。
2017年のあとがき。
翌2018年3月定年退職、同4月没。膵臓癌。
駆け抜けて行ってしまわれた。
2020年の今、生きておられたら…。
世にも愛らしい、尊敬できる人。
楽で楽しいことばかりではなかったけれど、
そんな師のもとで働けたことを今は誇りに思っている。
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